「タフな交渉官」トランプ氏対策語る 「冷静な説得重要」 元通産審議官の黒田真氏 2国間協定、是々非々で 2017/2/4 本日 の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の経済面にある「「タフな交渉官」トランプ氏対策語る 「冷静な説得重要」 元通産審議官の黒田真氏 2国間協定、是々非々で」です。





 トランプ米大統領の登場で日米貿易摩擦が再燃する懸念が強まっている。1970~80年代に日米通商交渉の最前線に立ち「タフ・ネゴシエーター(手ごわい交渉相手)」と呼ばれた黒田真・元通商産業審議官に、交渉戦術を聞いた。

 ――トランプ氏の「日本たたき」をどう見ますか。

 「ビジネスマンとして活躍してきたトランプ氏はまずふっかけ、その後どこまでまけてやるかというやり口。それが自分の持ち味だと思っているから厄介だ」

 ――日米貿易摩擦の頃の米国はどうでしたか。

 「当時、米国は日本市場の閉鎖性や特異性を強調する『日本異質論』を持ち出してきた。言うことを聞かなければ報復措置をちらつかせる手法だ。日本人の多くは言い返したり打ち返したりすることは品が悪いと思っている。僕は品が悪いから、ずけずけ言った」

 ――10日の日米首脳会談で安倍晋三首相はどう対応すべきですか。

 「日本企業が現地生産を進め米国人を多く雇用している現状を、正しく理解してもらう必要がある。安倍首相は決して妥協してはいけない。感情的にならず、冷静に理を説くべきだ」

 ――もし自身がトランプ氏と対峙するとしたら?

 「難しいが、向こうはふっかけてきているわけだから、それには乗らない。『あなたの言い分には無理がある』と言い続けていく」

 ――トランプ氏が日米自由貿易協定(FTA)を主張してきた場合は。

 「心配は農業だ。農業で弱みを突かれ、工業で譲歩せざるを得なくなる可能性がある。米国の要求だからといって必ずしも受け入れる必要はない」

(聞き手は 古賀雄大)

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 くろだ・まこと 55年(昭30年)東大法卒、旧通産省へ。86年通産審議官。88年に退官後、三菱商事で副社長まで務めた。東京都出身、84歳。



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