「ロシア国民に閉塞感」プーチン氏政敵の元石油王に聞く体制移行へ新指 導者支援 2017/10/11 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「「ロシア国民に閉塞感」プーチン氏政敵の元石油王に聞く体制移行へ新指導者支援」です。





 かつてロシアで「石油王」と呼ばれながら、プーチン大統領と対立し10年にわたり投獄されたミハイル・ホドルコフスキー氏が亡命先のロンドンでインタビューに応じた。来年3月に大統領選を控え、国民に閉塞感が強まっていると指摘。プーチン体制の打破に向け、各地の新しい政治指導者を後押しすると表明した。主なやり取りは以下の通り。

ミハイル・ホドルコフスキー氏

 ――ロシア全土で反政権デモが起きている。

 「(17年間の)プーチン体制に国民は疲れている。プーチン氏は国をどこに導くのかが見えていない。国民は不安定さを感じ取っており、変化が必要と考え始めている。次期選挙は安泰だろうが、2020年ごろから問題に直面する」

 ――経済は停滞が鮮明になっている。

 「プーチン氏の周辺が経済の大半を独占し財産権も保護されない現状では投資は増えない。技術移転も期待できない。有能な人材の国外流出も目立つ。政権は多くの産業で競争を最小限にした」

 「米国が8月に対ロ制裁を強め(ウクライナ侵攻を巡る)経済制裁の解除が難しくなったのは打撃だ。政権は(米大統領選への介入により)自らの手で制裁長期化を確定させた。投資や技術革新に確実に響いてくる」

 ――あなたが描く体制移行のシナリオは。

 「2つある。まず改革に取り組む人物がプーチン氏に代わること。もう1つは代表制政治への移行だ。ロシアの議会には、各地の住民の声を反映する代表がいない。そもそも議会に権力がない」

 「プーチン氏は次の任期中に70歳になる。後継指名しても安全は保証されない。権力闘争は避けられない。おそらく地方で問題が噴き出す。地域代表による議会制への移行が一つの道だ。プーチン派は議会で多数を維持し、安全を確保できる」

 ――汚職を糾弾するナワリニー氏が反体制指導者として台頭している。

 「政権に圧力を掛ける重要な役目を果たしており、支持している。彼は自身が政治リーダーシップをとるために大統領を代えようとしている。私は政治体制そのものを変えたい。将来のビジョンは異なるが、今は同じ方向で動いている」

 「多くの政治リーダーを後押ししたい。たとえば(9月のモスクワ区議会選で多くの議席を獲得した)グドコフ氏のグループだ。彼は来年のモスクワ市長選に出馬する。各地で地方選や議会選に出る新しいリーダーを支援する」

(ロンドンで、聞き手は古川英治)

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 ソ連崩壊後の民営化で国有資産を買収し、1993年に石油会社ユーコスを設立。2000年に就任したプーチン大統領と対立、03年に脱税容疑などで逮捕され、ユーコスは解体された。13年に恩赦を受け、ロンドンに事実上亡命。市民社会を支援する「オープンロシア」を立ち上げた。54歳。



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