「対中国、最大のテーマ」 首相、トランプ氏に伝達 2017/2/15 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の政治面にある「「対中国、最大のテーマ」 首相、トランプ氏に伝達」です。





 安倍晋三首相は14日の衆院予算委員会で、先のトランプ米大統領との首脳会談で中国への対応について「今世紀最大のテーマだ」と伝えたことを明らかにした。自動車貿易を巡っては、日本車が米大手より「多くの米部品を使っている」と説明したという。トランプ政権の方針が定まる前に、日本の立場を「インプット」したと強調した。

衆院予算委で答弁する安倍首相(14日)

 首相は「トランプ大統領は就任してわずかで政治的経験もない。既定の概念がないときこそ日本の考えをインプットできるチャンスだ」と指摘。食事中や車・飛行機での移動中、ゴルフ場のカートで「安全保障など私の考え方について相当話をした」と説明した。

 トランプ氏との会談は、中国に関し「かなりの時間を割いた」と明かした。具体的な内容には触れなかったが、東シナ海や南シナ海への海洋進出や国防費の増加などについて説明した可能性がある。

 首相は答弁で「軍事力を拡大する中国が正しい方向に行くよう、日米同盟をさらに強化していくべきだ」と表明した。ただトランプ氏には日米同盟の強化を志向しながら、米中関係が極度に悪くならないようバランスを取る姿勢がにじむ。対中政策をめぐる擦り合わせが今後の焦点になる。

 日本の防衛力強化については、トランプ氏に「憲法の許す範囲で時代の変化の中、何をすべきか常に考えておく必要がある」と伝えたと明らかにした。他国からのミサイル攻撃を未然に防ぐための敵基地攻撃能力を巡っては、現時点で保有する計画はないとしながらも「硬直した考え方だけでいいとは思っていない」と語り、今後の検討に含みを持たせた。

■「日本車はいい」

 首相は自動車貿易を巡ってもトランプ氏の理解を得ようと努めた。ドイツのメーカーの広告などの努力をあげて米側に「障壁はない」と訴えたほか、トヨタ車を挙げて「ビッグスリー(米大手3社)より多く現地調達している」と説明したと答弁。トランプ氏が「日本の車はいいな」と語ったことも紹介した。

 環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱表明をした米国が、より厳しい条件の2国間の自由貿易協定(FTA)を突きつけてくるとの見方もある。首相は2国間協定に関し、答弁で「国益になるならいい。ならないなら進めない」と強調した。

■「信頼関係示す」

 トランプ氏は「テロ懸念国」の市民の入国制限政策などで、米国内外から批判も出ている。民進党の前原誠司元外相は「アンチも多い大統領と親密な関係になると、首相や日本にも厳しい目が向けられる」と指摘。同氏との「蜜月ぶり」を誇る首相の見解をただした。

 首相は「北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際に共同で守り、報復するのは米国だけだ」と強調。「首脳同士が信頼関係があると思われなくてはいけない。トランプ氏と親密な関係をしっかり作り、世界に示していくしか選択肢はない」と訴えた。トランプ氏に「米国が自由世界のリーダーとして役割を果たしていただかなければ世界は混乱する。そのために私は協力する」と話したとも説明した。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です