「自分中心」が生む不快感 2018/07/02 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の「「自分中心」が生む不快感」です。





ハラスメントをテーマにした企業人向けのシンポジウムに参加する機会があった。職場のハラスメントについては厚生労働省が、優位な立場にある人が、業務外のことで周囲に不快を感じる体験をさせるといった3つの該当要件を定めている。

(画像:イラスト・大塚いちお)

職場に限らず、こうした行動が良くないことは誰にでも分かるように思うが、後を絶たない。ハラスメントにあたる行動をするときに、自分中心の考えに縛られてしまうからだろう。

そのようにいうと「いや、相手のことを考えて言っているんだけど」と釈然としない気持ちを訴える人は多い。相手がきちんと仕事をしないから、その人のことを思い厳しいことを言った。相手の人が良い感じだから素直に口に出した。ハラスメントと考えられる行動がこうした相手に対する思いから生まれていることも多い。そうした思いがハラスメントだと否定されるのは納得がいかないと考える。

気持ちは分かるが、それでもハラスメントと呼ばれる可能性があるのは、気持ちが一方通行になっているかもしれないときだ。こころのなかで何か感情が動いているとき、私たちの考えは一瞬、内向きになる。まわりに目を向けるこころの余裕がなくなり、自分中心になる。感情のまま行動したり発言したりすると、関係が一方通行になり、相手を傷つけてしまうことがある。

そうならないためには、気持ちが動いたときに、それをすぐに口に出すのではなく、ちょっと相手の様子を確認することが大事だ。そして相手の様子に合わせて自分の態度を微調整できる余裕を持てるとよい。

(認知行動療法研修開発センター 大野裕)



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