こころの健康学 「どのように」と問いかけ 解決法を探す 2015/08/30 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の日曜に考える面にある「こころの健康学 「どのように」と問いかけ 解決法を探す」です。





 コミュニケーションの基本的姿勢として、「なぜ=Why」と尋ねるのではなく、「どのように=How」と問いかけることが大事だといわれている。

 何かよくないことが起きたときに、なぜそれが起きたのか、原因を探って解決を図ることは大切だ。しかし、原因がわからないケースも多い。とくに動揺している場合、冷静に状況を分析して原因を探ることができなくなる。

 その際、なぜと問いかけても答えは見つからない。それどころか、なぜと問いかけられると、責められているように感じてしまう。子どもの頃、「なぜそんなことをしたのか」「どうしてこうしないのか」と親に叱られたときのことを思い出す人も多いだろう。

 同じようなこころの動きは、自分に対しても起こることがある。ある行動をして思うような成果が得られなかった場合、なぜそのような行動をしたのか、無意識のうちに自分に問いかけていることがある。その結果、無意識に自分を責めて、追いつめてしまう。

 もちろん、気持ちが揺れ動くのは悪いことではない。うまくいっていないことがあるというこころのメッセージだ。そうしたときは、気持ちの動きをきちんと受け止める必要がある。

 そのうえで、どのようにすればよいかを考えてみる。人間関係でも、こころの中でも、いま直面している課題にどのように対処すればよいか、問いかけてみるのだ。それができれば、感情からうまく距離をとれるようになるし、感情の波に巻き込まれないで、解決の手がかりを探せるようにもなる。

(認知行動療法研修開発センター

大野裕)



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