こころの健康学 夏休みに五感取り戻そう 2017/8/7 本日の 日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の健康面にある「こころの健康学 夏休みに五感取り戻そう」です。





 将棋にうとい私だが、藤井聡太四段が連勝記録を伸ばしていたときには、人間の持つ潜在能力のすごさを感じた。将棋についてはプロ棋士と人工知能(AI)の戦いも話題になった。私は、プロ棋士がAIに敗れたというニュースに接したときにも、人間の持つ可能性を感じた。

 AIがどこまで発展するのかと不安と期待の入り交じった気持ちになる一方で、AIと渡り合える人間の潜在能力に驚きを感じた。機械と違いこころや体が一定していない人間が、機械とギリギリのところで戦えることに、人間の可能性を感じた。

 以前、ある講演会で将棋の高段者が感覚の大切さを話していた。私もだが一般の人は高段者が何手先まで読むかを気にする。しかし、その人は、先の手を読むよりも、その瞬間の感覚を大切にしているというのだ。いろいろと考えてひとつの手を打つとき、その手が良い手かどうかは、将棋の駒を将棋盤に置くときの感覚で判断するという。

 駒を置こうとしたときに良い気持ちになるようだったら、安心して置くことができる。しかし、何かスッキリしない、不愉快な感じになるようだったら良くない手なので、駒を引っ込めるという。私は将棋のことはわからないが、五感の働きの大切さが伝わってきて、とてもよく納得できる話だと思った。

 ちょうど今、夏休みを取る人が多い時期だ。毎日、学校や仕事で学業や業務、家事など日常に追われていると五感が鈍りがちになる。せっかくの夏休み、日常から少し離れて自然の中で五感を取り戻す体験をする機会にしていただきたい。

(認知行動療法研修開発センター 大野裕)



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