こころの健康学 怒ったとき 反応よりも選択 2017/7/24 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の健康面にある「こころの健康学 怒ったとき 反応よりも選択」です。





 怒りのコントロールでは感情の高まりに気づくことが大切だ。怒りを感じたときに起きてくる体の反応や特徴的な行動、考えに気づいて立ち止まるようにすると怒りに上手に対処しやすくなるからだ。

 そうした変化に気づいたときには、反応ではなく選択ができるように意識する。もちろん、腹が立つときというのは、相手がひどいことをしたり不愉快な態度を取ったりしたときで、怒りをぶつけたくなる気持ちは十分に理解できる。

 だから腹を立てて反射的に反応するのだが、それで自分が望むような結果を得られるかというと、必ずしもそうではない。むしろ、自分の怒りが相手の怒りを引き出し、お互い感情的になってますますよくない状態になっていく。自分に対してきちんと配慮をしてほしいという本来の思いとはまったく逆の方向に状況が進んでいってしまう。

 避けるためには、立ち止まって、自分が相手に何を期待しているのかを具体的に考えてみるとよい。自分が期待する態度を相手が取るようにするには、自分がどのように行動をするのがよいのかを考える。相手の主張を受け入れるのか、逆に自分の考えを主張した方がよいのか、どのような伝え方をするのか、いくつかの選択肢を考えるようにする。

 腹が立ったときに、自分の考えを冷静に振り返って行動の選択をするのはたしかに大変だが、そうした対応ができるかどうかで、その後の人間関係はまったく違ってくる。反応ではなく選択ができるこころの余裕が、職場や家庭の人間関係をよくする。

(認知行動療法研修開発センター 大野裕)



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