こころの健康学 気持ちを軽くする方法 「でも」のあと良いことを 2015/06/14 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の日曜に考える面にある「こころの健康学 気持ちを軽くする方法 「でも」のあと良いことを」です。





 「でも」という言葉は大きな力を持っているので、使うときには注意したほうがよい。相手の人が話しているとき自分の考えと違うと、つい「でも」と言ってしまうが、相手の考えを否定することになる。

 私自身も日常の会話の中で使ってしまって後悔することがある。「でも」と言いそうになったときには、ちょっと立ち止まった方がよい。相手の人がどのような気持ちで、何を伝えたいのか、少しだけ考えてみると会話がスムーズに進む。

 私たちは、人が話をしているとき、瞬間的にその人の気持ちを感じ取り、言いたいことを読み取って反応している。そのときのその人の気持ちを読み取ることで自然に共感ができるようになる。逆にそれがうまくいかなくなると、人間関係がギクシャクしてくる。

 こうした会話はほとんど意識されないで進んでいくし、通常はそれでよい。だが時には自分の対応を意識するようにした方がよい。

 「でも」も上手に使えば役に立つことがある。後に良いことをいうときだ。こころを元気にする手立てにもつながる。辛い気持ちになっているときには、こころの中で自分に「でも」と言ってダメ出しをしていることが多いからだ。

 辛いときには、これはできたが、「でも」あちらはまだできていないといった具合に、「でも」の前に良いことを考え、後ろに良くないことを考えている。辛くなったときには、自分の考えを振り返り「でも」の前後を逆にする。良くないことを前に、良いことを後ろに移すようにすると、こころが軽くなることが多いので試してみて欲しい。

(認知行動療法研修開発センター 大野裕)

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