こころの健康学 脱マイナス思考現実受け入れ、対策練る 2017/1/ 22 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の日曜に考える面にある「こころの健康学 脱マイナス思考現実受け入れ、対策練る」です。





 1月4日付のニューヨーク・タイムズ紙に、認知行動療法について取り上げたコラム記事が掲載された。「マイナス思考を克服する年」と題されたコラムでは、まず最初に、私たちは進化論的にマイナス思考をする傾向があると紹介されている。厳しい条件を乗り越えて生き延びるためには、まず良くないことが起きる可能性を考えて身を守る必要があったからだ。

 その意味ではマイナス思考は悪いことではないが、強くなりすぎると、心身によくない影響を及ぼす。あれこれマイナスに考えすぎると、気持ちが沈み込んだり不安になったりしやすくなる。自律神経やホルモンのバランスが乱れたり免疫の働きが落ちたりして、体調を崩しやすくもなる。

 だからといって、マイナスな考えが浮かんだときに、それを無理矢理押さえ込むのは逆効果だと記事は伝える。ネガティブな考えを否定しようとすればするほど、その考えにとらわれるようになってしまう。

 ある人から嫌われているのではないかという考えが頭に浮かんだとき、嫌われていない可能性もあると考えてマイナス思考を追い払おうとしてもうまくいかないことが多い。嫌われている可能性を否定できるわけではないからだ。本人に確認しなければわからない。

 そのとき大事なのは、嫌われているかどうかではなく、その人とこれからどのような関係でいたいと考えるか、そのためにどのようにすれば良いかだ。マイナス思考を克服し、良い関係を築くためには、まず現実をありのままに受け入れ、その上で次に進む手立てを考えることが大切になる。

(認知行動療法研修開発センター 大野裕)



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