アフリカに延びる「一帯一路」 中国、鉄道整備を加速 2017/8/1 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「アフリカに延びる「一帯一路」 中国、鉄道整備を加速」です。





 中国がアフリカで鉄道整備を加速している。ケニアで首都と港を結ぶ鉄道が開通、エチオピアでは隣国ジブチの港湾を結ぶ鉄道が完成間近だ。物流や経済の活性化に期待がかかる。習近平国家主席が進める中国と欧州を結ぶ独自経済圏をつくる「一帯一路」構想にアフリカも組み込まれている。中国は各地の鉄道計画を資金などで後押しする意向で中国依存が高まるとの懸念の声もある。

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ケニアでは中国の支援で鉄道を建設した(5月30日)=AP

 「ケニアの新たな歴史の始まりだ」。首都ナイロビと貿易港モンバサを結ぶ高速鉄道が5月に開通した際、ケニアのケニヤッタ大統領は海外メディアにこう強調した。

 隣国のエチオピアでも首都アディスアベバとジブチを結ぶ鉄道が間もなく開通する。内陸国エチオピアは輸出港へ大量輸送できる鉄道の整備が課題だった。従来はトラックで3日かかっていた輸送時間は、鉄道で12時間以下と大幅に短縮する。

 西アフリカではナイジェリアの首都アブジャとカドゥナを結ぶ路線が昨年に開通した。沿岸部の商業都市のラゴスへ延伸する計画も進む。

 アフリカ側は経済発展には鉄道や港湾などのインフラが必要だが、多額の資金が必要だ。一方、中国は鉄道や港湾など交易路を整備し、独自の経済圏をつくり影響力を及ぼすことができる。

 米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、中国の融資の中で輸送インフラが最も多い。鉄道の総工費はケニアで約30億ドル、エチオピアは約40億ドルとみられ、大半は中国の融資だ。中国依存が高まれば、政治や経済面での自由が制約されるとの指摘もある。

(ナカラ・モザンビーク北東部にて、飛田雅則)



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