インド、10~12月7.3%成長 原油安や消費堅調で 2016/02/09 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「」です。





 【ニューデリー=黒沼勇史】インド統計局が8日発表した2015年10~12月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比の実質成長率が7.3%となり、3四半期連続で7%台の大台に乗せた。原油安などが追い風となった。同期の成長率が6.8%だった中国を上回り堅調さを裏付けた。

 インドの10~12月期成長率は、大方の市場予想と同水準だった。7~9月期は7.7%の成長。統計局は2015年度(15年4月~16年3月)の成長率予想を7.6%とした。この予想に基づけば16年1~3月の伸びは7.7%程度になりそう。

 7%台の高成長を支えたのは堅調な消費だ。資源輸入国であるインドは原油価格の下落による恩恵が大きい。GDPの約6割を占める個人消費は、前年同期比で6.4%増となり、7~9月の5.6%から加速した。10~12月の乗用車の新車販売は15%増となっており、消費の伸びは産業統計でも裏付けられている。

 一方、設備投資は2.8%増となり、5四半期ぶりの低さにとどまった。民間調査機関のインド経済モニタリングセンター(CMIE)の集計によると、10~12月期に企業や政府が公表した設備投資計画は、過去5四半期で最低水準となっている。経済団体のインド産業連盟(CII)は「民間投資を活発化するため今後の利下げ再開を期待する」と指摘している。

 官民の消費と投資を合わせた内需の成長率は10~12月期に5.4%となり、1年ぶりの低さだった。公務員給与の引き上げなど消費面には追い風も吹くが、設備投資をいかに活性化するかが今後の課題となりそうだ。

 また16年4月の実施を約束していた物品サービス税(GST)の導入など主要改革も遅れている。与党内でも「通年での8%成長の回復は早くて17年度になる」(与党幹部)との見方が出ている。統計局は1月29日、過去の成長率を遡及改定し、14年度分を従来公表の7.3%から7.2%に、13年度分も6.9%から6.6%に下方修正している。

 新興国経済は米国の利上げ観測や中国経済の減速で昨年から逆風が強まっているだけにインドの堅調ぶりが鮮明になっている。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です