インドネシア4.9%成長 1~3月年率 消費の回復道半ば 2016/05/05 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際2面にある「インドネシア4.9%成長 1~3月年率 消費の回復道半ば」です。





 【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア中央統計局は4日、1~3月期の実質国内総生産(GDP)が年率換算で前年同期比4.92%増となったと発表した。昨年10~12月期よりやや成長は鈍化したものの、ジョコ大統領のインフラ開発計画が進み、民間投資も堅調で「景気の底は脱した」との見方が出ている。ただ、本格的な景気回復のためにはGDPの約6割を占める個人消費の回復が欠かせない。

個人消費に勢いがない(ジャカルタのスーパー)=ロイター

 1~3月期は、資源安による輸出額の大幅な鈍化が実質GDPの成長率を押し下げた。輸出額は前年同期比で14%減少した。インフラ開発では始まったばかりの計画が多く、公共工事などの政府支出も伸び悩んだ。「4~6月期以降、インフラへの政府支出が本格化して成長を後押しする」(政府高官)という。インドネシアは2016年通年の成長率を5.3%としている。

 インドネシアの成長率は、昨年4~6月期に4.66%まで低下した。その後は主に海外からの投資や政府支出に支えられて再び成長軌道に戻りつつある。投資調整庁によると、1~3月の海外からの投資額は前年同期比で17.1%増の約96兆ルピア(約7700億円)だった。

 インドネシア企業の景況感も足元では上向きつつある。4月のインドネシアの日経PMI(製造業購買担当者景気指数)は50.9と、景気判断の節目となる50を2カ月連続で超え、1年9カ月ぶりの高い数値だった。

 ジョコ氏はインフラ投資を進めて企業の業績が回復すれば、賃金上昇を通じて、GDPの約6割を占める個人消費が伸びて成長が加速するという絵を描いている。

 もっとも、カギを握る個人消費の本格回復は道半ばだ。自動車の新車販売は今年3月まで、1年以上も前年割れが続く。小売業の売上高の伸び率も9.9%増(2月、前年同月比)と、15年半ばまで2ケタ増で推移していた勢いはない。

 インドネシア中央銀行は景気を刺激するために、1~3月に3回にわたり利下げに踏み切った。



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