インド中銀総裁にパテル副総裁 ラジャン改革継承焦点 2016/08/21 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際1面にある「インド中銀総裁にパテル副総裁 ラジャン改革継承焦点」です。





 【ムンバイ=堀田隆文】インド政府は20日、9月上旬に退任するインド準備銀行(中央銀行)のラグラム・ラジャン総裁(53)の後任に副総裁のウルジット・パテル氏(52)を指名したと発表した。パテル氏は13年から副総裁としてラジャン氏と共に金融改革や不良債権処理に取り組んできた。金融市場の評価が高かったラジャン改革を継承できるかが焦点となる。

 パテル氏の任期は3年。同氏は1990年に米エール大学で経済学博士号を取得し国際通貨基金(IMF)でエコノミストとして働いた。印財務省のコンサルタントなどを経て2013年1月に副総裁に就いた。

 副総裁として金融政策を担当した。ラジャン氏は政策決定における合議制、インフレ目標の導入などの改革を進めてきたが、パテル氏が14年1月に作成した報告書が改革の指針となった。

 ラジャン氏の後任は10人以上の名前が取り沙汰されていた。今の改革を軌道に乗せるには、パテル氏が最適との声が市場関係者などに多かった。

 政府も政策の継続性を意識したとみられるが、ラジャン氏の後継は容易ではない。ラジャン氏は銀行部門の不良債権処理など痛みを伴う改革を進めたうえ、成長加速のための利下げには慎重だった。また政府の経済政策や政治問題にも積極的に発言。こうした姿勢が一部の政治家や経済界の既得権益層の反発を招き、同氏が任期を延長せず退任する背景となった。

 パテル氏はこうした反発をかわし、中銀の独立性も保ちながら改革を断行する力量を問われる。

 ラジャン氏に比べ、パテル氏はモディ首相との関係が近いとされる。政府筋によるとモディ氏が西部グジャラート州の州首相時代に政策提言をしていたという。



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