デジタル時代のマーケティング戦略(7)企業の未来像大胆な構想必要 2018/07/16 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の「デジタル時代のマーケティング戦略(7)企業の未来像大胆な構想必要」です。





これまで述べてきたように、デジタルマーケティングは何か特別なことをするのではなく、従来のマーケティングのある部分が進化したものです。これまで行ってきた企業活動をデジタル化や新技術の力で精度を高めたり、利便性を向上させているだけです。

現在、多くの企業がマーケティング分野に限らず、企業全体のデジタル化に取り組んでいます。しかし、どのようにデジタル化を進めていくべきか決めかねている企業も少なくないようです。その原因は企業の未来像を構想できないことにあります。技術革新のスピードが速すぎて、過去から未来を想像することが難しくなっているからです。

市場環境分析の枠組みに「PEST分析」(企業を取り巻く政治、経済、社会、技術の4つの面から企業への影響を分析する)がありますが、これは過去から現在の変化が業界に与える影響をもとに未来を予測します。過去と現在、そして未来に連続性があれば機能しますが、技術革新のスピードが速すぎると未来の予測が難しくなります。

しかし、現在の技術レベルでは不可能なことも、未来では実現できるのではないかと発想し、未来を構想する。そうすると、実現の時期はずれるかもしれませんが、未来を予測できるようになります。仮説検証型で未来を予測し、企業の未来像を描くのです。

未来は見えないので企業の未来像を描くのは勇気が必要ですが、思い切って未来像を構想する企業はデジタル化を推進できるようになります。多くの企業ができないからこそ、未来像を構想することは企業の競争力を決める重要な要素になり、競合企業から抜け出すチャンスになります。

この連載で解説してきたように、デジタルマーケティングの目的は消費者行動データを分析することで消費者を理解し、それをもとに良い提案をし続けて消費者から高い信頼を獲得することにあります。江戸時代の商人は大福帳に顧客情報を記して顧客理解に努めていました。時代が変わって方法は変化しても、商売の本質は変わりません。

(次回から「広がるサブスクリプションモデル」を連載します)



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