トランプショップ 世界の行方を聞く TPP漂流 中 国は一息 中国社会科学院研究員 倪月菊氏 2016/12/22 本日の日本 経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「トランプショップ 世界の行方を聞く TPP漂流 中国は一息 中国社会科学院研究員 倪月菊氏」です。





 トランプ米次期大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を明言し、世界の貿易秩序が揺らぎ始めた。保護主義の流れが強まり、世界貿易の低迷も続いている。世界最大の貿易大国である中国はトランプ次期政権でどう動くのか。中国の識者に聞いた。

(聞き手は北京=原田逸策)

 ――環太平洋経済連携協定(TPP)の発効が難しくなりました。

 「中国が一息つく機会を与えてくれた。TPP合意後には韓国やフィリピン、タイも加わると言っていた。米国と欧州連合(EU)の環大西洋貿易投資協定も合意していれば、中国は不利だった。TPPを深く分析したが(金融など)サービス面の開放要求がとても多かった。中国もTPPは国際貿易の新しい潮流を代表していると考える」

 ――中国は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に注力しますか。

 「RCEPの交渉で、日本などはTPPの条文を使って高い水準を要求していたが、交渉がやりやすくなる。ただRCEPは東南アジア諸国連合(ASEAN)主導で、中国は主導していない」

 ――米中間の貿易摩擦が高まりませんか。

 「米国は鉄鋼や労働集約型の商品で中国に圧力をかけるだろう。高関税をかけるかは別だが『あれこれ調査する』というだけで、中国経済には大きな影響がある」

 「トランプ氏は反グローバル主義だと言うが、この2年も米国の保護主義はひどかった。英シンクタンクによると2015年から16年5月まで米国が世界で最多の貿易保護措置を取った」

 ――中国はどんな対抗策を取りますか。

 「我々もどう訴訟をするのか学んできた。以前は中国企業も訴訟ができなかったが、今はできる。保護主義措置はもろ刃の剣だ。実際には双方に不利になる」

 遼寧大学卒、アモイ大で博士号。96年中国社会科学院世界経済・政治研究所に。大阪大学に留学経験もある。51歳。



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