バンコクポスト 中国、南シナ海巡り米に警告 リーダーの資質欠く 2014/07/30 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のアジアBiz面にある「バンコクポスト 中国、南シナ海巡り米に警告 リーダーの資質欠く」です。

タイ紙とは言え、中国の資質に真っ向から異を唱える記事として、非常に興味深いものがあります。





 中国は先週、南シナ海での対立に干渉しないよう米国に警告した。最近では類をみない事態だ。中国政府は声明で「特定の国がここ数年、非合法的に存在感を高め、軍備増強を進めているのは遺憾」と述べた。中国が世界で最も強力な国に警告する大胆さを示したこと自体に違和感がある。アジアでの力を誇示しようとしていることの表れだ。

 アジア各国は中国に地域のリーダーになる資格を与えたかを自問しなくてはならない。インフラ構築でもほかの投資でも、中国が手掛けてきたのは自国の利益になる案件や、ひも付きの支援だった。

 米国は欠点も多いが、アジア各国に大きな恩恵をもたらしてきた。米国は地域を安定させて経済成長や繁栄を実現させただけでなく、ノウハウも提供した。韓国、日本、タイ、フィリピン、シンガポールは軒並み米国がもたらした安定や技術の恩恵を受けている。

 中国の行動や政策はアジアにほとんど恩恵を与えていない。東南アジアに安定と調和をもたらすどころか、不和や分裂を生み、中小国を脅してもいる。

 中国ほど地域のリーダーとしての資質に欠ける国はない。中国は自国の利益しか念頭になく、すべての行動は自国政府と国民を利するのが目的だからだ。

 東南アジア各国に必要なのは、米国に混乱収拾を期待するのをやめることだ。フィリピンなど中国に反発している一部の国は、米国が10年前に撤退して以来、防衛費への投資を怠ってきた。米国が恒常的な財政難にあえいでいることを考えれば、米国の支援は望めず、現実的でもない。

 東南アジア各国はほかの国の支援に頼るのをやめ、勢力争いでアジアの支配者にのし上がった国に対し、結束して声を上げなくてはならない。

(2014年7月21日付 タイ・バンコクポスト紙)

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