フィリピン大統領選 火蓋 アキノ氏、後継に内務相指名 2015/08/01 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際1面にある「フィリピン大統領選 火蓋 アキノ氏、後継に内務相指名」です。





 【マニラ=佐竹実】フィリピンのアキノ大統領は31日、来年5月に行われる次期大統領選挙の候補者として、マヌエル・ロハス内務・自治相を指名した。反汚職や財政再建を掲げる現政権の路線を引き継ぎ、経済成長を持続させる狙いだ。野党連合のジェジョマル・ビナイ副大統領はすでに出馬を表明しており、大統領選の火蓋が事実上切られた。次のリーダーが高い成長を維持できるかに注目が集まる。

 「(汚職のない)正しい道を引き継げるのは、ロハス氏しかいない」。アキノ大統領は同日、首都マニラで開いた後継者指名集会で力説した。ロハス氏は「指名を引き受け、正しい道を実現するために闘う」と応じた。

 フィリピンの大統領は再選が禁じられている。財政再建や経済成長を実現したアキノ氏が誰を後継に推すかが焦点だった。同じ自由党に所属するロハス氏は米ニューヨークで投資銀行に勤めたこともあるエリートで、クリーンな印象を持つ。

 2010年の大統領選の際の有力候補だったが、アキノ大統領が母のコラソン・アキノ氏の死後に出馬を決めたため、道を譲った経緯がある。アキノ大統領はロハス氏への借りを返すために後継指名するとみられていた。

 ただ、ロハス氏の支持率は低迷する。対立候補のビナイ副大統領は、マカティ市長時代の汚職疑惑がマイナスに働くが、地方では圧倒的な人気を誇る。

 大統領選は直接選挙のため、人気が物を言う。注目は世論調査での支持率が右肩上がりのグレース・ポー上院議員(無所属)だ。

 ポー氏は孤児から人気俳優の養子になった人物で、国民の人気も高い。最近の世論調査では、長く1位だったビナイ氏を抜いてトップに躍り出た。アキノ大統領は最近になってポー氏と度々面会。副大統領としてロハス氏を支えるよう依頼したとみられるが、ポー氏は出馬に関する態度を明らかにしていない。

 フィリピンの大統領の権限は大きく、リーダーが政策を間違えば今の経済成長路線が変わりかねない。来年5月の選挙に向けて、候補者や政党間での駆け引きが活発になりそうだ。



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