プーチン氏訪日「賢明な決定を」日本に慎重判断促す 元米国務副長官アーミテージ氏「集団安保」参加は期待せず 2014/08/12 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「プーチン氏訪日「賢明な決定を」日本に慎重判断促す 元米国務副長官アーミテージ氏「集団安保」参加は期待せず」です。

北方領土の問題を解決するにあたり、日ロの2国間だけでなく、同盟国の米国との距離感を考える必要があります。機会がどれぐらいあるか定量的な見地からしますと、日ロの2国間の距離感だけでなく、米ロの距離感、そしてロシアの政治的リーダーシップの背景となる国内情勢を考えないといけませんので、チャンスはとてつもなく制限されます。

帝国主義下にあった日本とは言え、ロシアが侵略する大義名分は無いわけです。先日もロシアはウクライナの領土であるクリミアを侵略しました。これも大義名分が無いという点で一致しています。

そのような国に対して、日本がどのような出方をするのでしょうか。日本の安全保障や世界秩序にも大きな影響があります。引き続き、注視が必要です。





 知日派として知られるアーミテージ元米国務副長官は日本経済新聞とのインタビューで、ウクライナ情勢がこのまま悪化を続けるなら、今秋と見込まれているロシアのプーチン大統領の日本訪問について安倍晋三政権に「賢明な決定」を期待すると表明した。訪日を巡り日本側に慎重な判断を促す発言だ。

 ウクライナ情勢に絡み欧米とロシアの制裁の応酬が激しくなる一方で、ロシアは農産物の輸入を禁止するリストから日本を外した。ロシア側には日本との関係を維持し、主要7カ国(G7)を分断する思惑も浮かぶ。

 アーミテージ氏は安倍首相の対ロ外交に関して「ロシアのエネルギーを巡りプーチン氏との間で上手な外交を展開しているのは理解している。日本のエネルギーの安定は米国にも恩恵をもたらす」と語った。そのうえで「首相はウクライナ情勢を巡る国際的な合意から外れないようロシアに慎重な立場で接している。日本はまだプーチン氏の訪日を決めていない」と述べ、欧米の追加制裁の効果を見極める必要があるとの認識を示した。

 プーチン氏にはウクライナ情勢の安定への取り組みを促すとともに「プーチン氏がウクライナ情勢の悪化を放置するなら、日本に賢明な決定を望みたい」と訴えた。

 プーチン氏の訪日が延期になった場合に北方領土問題が行き詰まるとの懸念に対しては「1945年から行き詰まったままだ。プーチン氏が訪日しても妥協したいかどうかは分からない」と主張した。他国の首脳と比べ安倍首相とプーチン氏の相性が合うとの見方について尋ねると「首相から聞いたことはない。日米関係は、ほかのいかなる関係より良好で、重要だ」と力説した。

 安倍政権の安全保障法制の見直しに関して米側が国連決議に基づく多国籍軍など集団安全保障への参加を期待しているとの観測に対しては「その期待はない」と否定的な考えを示した。そのうえで「例えば海で米艦船や航空機が攻撃を受けた時に日本が助けに来ることができるなら、それは期待したい」と語った。

 アーミテージ氏は拉致被害者ら日本人の安否を巡る再調査に北朝鮮が応じたことを受け「首相は長年、人権問題として取り組んでおり、進展を望んでいる」と述べた。米政府が拉致問題が先行し、核やミサイルの問題が置き去りになるのを懸念しているとの見方を一蹴。「日米で十分、意思疎通をしており、米側は日朝で何が話し合われているかも理解している」と強調した。

(ワシントン=吉野直也)

 1967年、米海軍兵学校を卒業。レーガン政権の国防次官補やブッシュ政権の国務副長官などを歴任。共和党系ながらオバマ政権の対日政策にも影響力を持つ。69歳。

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