世論調査考 安倍内閣 強さともろさ(3)首相 20代の人気高く 2018/06/28 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の「世論調査考 安倍内閣 強さともろさ(3)首相 20代の人気高く」です。





安倍内閣の支持率を下支えしているのは若者だ。日本経済新聞社の22~24日の世論調査で、年代別の内閣支持率を見ると、最も高いのは18~29歳の63%。30代の56%と合わせ、比較的若い世代で全体平均よりも支持率が高い傾向が浮かぶ。

50代は内閣支持率が44%で不支持率は53%、60代は支持率44%、不支持率52%で、いずれも不支持が支持を上回る。安倍内閣は若年層と中高年層で支持に濃淡がある。

就職環境を評価

18~29歳で安倍内閣を支持すると答えた人に理由を複数回答で聞くと、「安定感がある」「国際感覚がある」が4割を超える。大学生の就職環境は良い。若者にとってはこのまま改善し続けるのが望ましく、安定志向が強いとの指摘は多い。安倍晋三首相の外交姿勢への評価も支持につながっている。

9月の自民党総裁選で誰が選ばれるのがふさわしいか聞く質問で、18~29歳は45%が安倍首相をと答えた。全体で安倍首相を選んだ人は30%なので、突出ぶりが目立つ。

若者の内閣支持率は2012年12月の第2次安倍内閣発足の当初から高かったわけではない。発足から2カ月後の13年2月調査では20代の内閣支持率は約5割、30代は66%と全体の70%より低い。就職環境が良くなるに伴って、若者の内閣支持率が全体を上回ることが多くなった。足元は若者人気が鮮明で、今年の1~6月の18~29歳の支持率は平均して全体より10ポイントも高い。

06年9月に発足した第1次安倍内閣の支持率を振り返ると、第2次以降と逆の傾向が浮かぶ。20代、30代の支持率は全体よりも低いことが多かった。むしろ60代や70歳以上の支持が目立った。

改憲にも影響

若者の人気に支えられて内閣支持率が高くても、実際の選挙で若者が投票に行かなければ、自民党が勝利できるかは見通せない。内閣不支持率が高い50代や60代の投票率が上がれば、政権批判票が増す可能性はある。

総務省によると、17年衆院選の投票率(小選挙区)は18歳が47.87%、19歳が33.25%で、いずれも全体の53.68%を下回る。20代も33.85%と低い。一方、50代は63.32%、60代は72.04%と全体平均を上回る。

17年衆院選の街頭演説に臨んだ首相が感じたのは、スマホの写真で首相を収めようと前列に並ぶ若者の熱気だった。「若い人がちゃんと選挙に行ってくれるといいんだけどね」。首相が周囲に漏らしたように、若者人気が集票力につながるかは投票率にも左右される。

首相がめざす憲法9条に自衛隊を明記する改憲案の成否も似た構図になる。4月調査で、18~29歳は賛成54%、反対28%。全体では賛成40%、反対41%と拮抗していた。50代は賛成42%、反対46%、60代は賛成36%、反対47%、70歳以上は賛成34%、反対46%で、中高年は反対の方が多い。



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