中国、北朝鮮の批判に反論 米朝仲介路線に難題 2017/5/4 本 日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「中国、北朝鮮の批判に反論 米朝仲介路線に難題」です。





 【北京=永井央紀】中国外務省は4日、北朝鮮の朝鮮中央通信が今回の核・ミサイル問題をめぐって初めて中国を名指しして批判したことについて反論した。核・ミサイル開発を止めるよう北朝鮮に働きかけつつ、米朝に対話を呼びかける路線を維持する構え。米朝間で一定のバランスをとりつつ仲介を模索する対応は、双方から圧力や反発を受ける難しさがあることも表面化した。

 中国外務省の耿爽副報道局長は4日の記者会見で、中国への名指し批判について「中国は長年、客観的かつ公正な立場で問題解決にあたってきた」と強調。「朝鮮半島の核問題での中国の立場は一貫しており明確だ」と述べ、朝鮮半島の非核化へ対話による解決を目指すと改めて主張した。一方で「中朝の友好関係を発展させる立場も一貫している」とも述べた。

 朝鮮中央通信に批判された中国共産党機関紙、人民日報系列の環球時報は同日、反論する文章を電子版に掲載した。朝鮮中央通信の記事は「激情に満ちた文章」だとし、「平壌は理性的でない思考に陥った。中国が真っ向から論争する必要はない」と断じた。そのうえで「もし北朝鮮が新たな核実験に踏み切ったら中国はかつてない厳しい対応をすると知らしめなくてはならない」と従来の主張を繰り返した。

 中国はいまのところ、北朝鮮に挑発行為を抑える働きかけを強めると同時に、米朝に対話に応じるよう今まで以上に強く促す「双加強(二方面強化)」の方針を掲げている。軍事力による解決をちらつかせるトランプ米大統領の強硬姿勢を受けたもので、2月に北朝鮮からの石炭輸入を年内いっぱい停止した。

 環球時報は北朝鮮が核実験を強行した場合は石油供給を制限すべきだとの社説を繰り返し掲載し、北朝鮮に圧力をかけている。韓国外務省報道官は4日の記者会見で、北朝鮮による中国への批判を「異例なこと」と指摘。「北朝鮮メディアの反応は、このキャンペーンの効果が表れている反証だ」との見方を示した。

 トランプ氏は中国の一連の動きに一定の評価をしており、当面は中国による働きかけを注視する構えだ。金正恩(キム・ジョンウン)委員長との対話についても「環境が適切なら会ってもいい」とも語った。ただ、朝鮮中央通信は今回、中国が米国に傾斜していると強く批判したうえで核・ミサイル開発の継続を表明した。トランプ氏が望む「環境」が整う気配はみえない。ある中国の北朝鮮研究者は「北朝鮮は核兵器の技術が完成するまでは核実験をやめないだろう。米朝対話は簡単でない」と語る。



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