中央アジア諸国結束へ人口最大ウズベク、孤立主義転換中ロ抜き、首脳会 議主導 2017/11/21 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の健康面にある「中央アジア諸国結束へ人口最大ウズベク、孤立主義転換中ロ抜き、首脳会議主導」です。





 中央アジア・ウズベキスタンが孤立路線を敷いたカリモフ前大統領の死を受け、外交を大きく転換させている。周辺国と関係を強化し、地域協力を主導する動きも見せる。最大の人口を抱える同国の転換により中央アジア諸国が結束するようになれば、地域で影響力を拡大する中国やロシアとの力関係も変わる可能性がある。 

ミルジヨエフ大統領は孤立路線からの脱却を図る(9月、国連本部)=ロイター

地域関係を改善

 ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領は10日、同国南部サマルカンドで安全保障会議を開き、中央アジア5カ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)による定期的な首脳会議の開催を提案した。

 ウズベキスタン政府によると、提案にはすべての国が同意したとしており、2018年にも初の5カ国首脳会議が開かれる見通しとなった。旧ソ連崩壊後に独立した中央アジア各国は上海協力機構など中ロ主導の組織に参加するが、大国抜きで地域の問題を話しあう枠組みはなかった。

 16年9月に死去するまで四半世紀にわたり君臨したカリモフ前大統領は国内で絶対的な権力を握る一方、他国との協力に懐疑的だった。特にキルギス、タジキスタンとは国境や水資源を巡って長年争っており、地域協力の障害になっていた。

 同年12月に就任したミルジヨエフ大統領は前任のカリモフ氏の路線を修正し、周辺国との関係改善を最大の課題に据えた。就任後にまずトルクメニスタンとカザフスタンを訪問し、9月には大統領として17年ぶりに2国間首脳会談のためにキルギスを訪れた。タジキスタンへも外交攻勢を掛けている。 

「一帯一路」機に

 カミロフ外相は「国境紛争から輸送インフラの整備、安全保障の問題までの課題に取り組むには周辺国との協調が欠かせない」と説明する。経済発展の前提となる海外からの投資誘致の環境を整える狙いと見られる。

 経済改革にも取り組み、9月には外国為替取引を自由化した。中国が掲げる現代版シルクロード構想「一帯一路」を好機と捉え、インフラ整備を巡る周辺国との協力を模索する。 

 人権問題を批判する欧米との関係強化も意識し、投獄していた政治犯の一部を釈放した。欧州の外交官は「民主・自由化がどこまで進むかは不透明だが、ウズベキスタンの変化は地域情勢にプラス」と指摘する。

 周辺国への外交と並行してミルジヨエフ大統領はロシアと中国を順番に訪問したあと、9月に訪米した。全方位外交で大国のバランスを取り、独立性を維持する思惑が透ける。カミロフ外相は取材に対し、中央アジアの3カ国も加盟するロシア主導のユーラシア経済同盟と集団安全保障条約機構(CSTO)に加盟する考えはないと明言した。

(サマルカンドで、

古川英治)



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