人材開国・識者に聞く キャリア描ける環境を 2018/07/30 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の「人材開国・識者に聞く キャリア描ける環境を」です。





安倍晋三首相は外国人労働者の受け入れ拡大に向けた準備を加速するよう指示した。日本の課題は何か。識者に聞いた。

(1面参照)

1面参照

日本の総人口は年25万~30万人以上減り続けており、受け入れ拡大は当然の政策だ。経済学者で人口が減ることを是としている人はほぼいない。成長力の維持・向上の観点からさらに多くの人材を受け入れるべきだ。

政府の政策からうかがえるのは、高度人材と単純労働力の中間に当たる人材を想定している点だ。そういう人材を多く呼び寄せるには、将来のキャリアパスを描きやすい環境を整えることが重要だ。例えば介護なら、経験を積んで介護福祉士になれば在留期間が延長できる。キャリアパスが見えなければ、若い人材は日本に寄りつかない。

移民とは家族を帯同し、かつ在留期間が更新できる人たちだ。政府が両方とも許可しないなら、確かに移民ではない。ただ技能を身に付けて日本に根づくことも考えられる。家族を呼び寄せたいという声も出るだろうし、移民に近い存在になる。日本に長く住み続けてもらえる仕組みも同時に考えなければ、人口減への備えにならない。

短期的な人手不足への対処ももちろん重要で、日本経済は外国人の労働力なしには回らない。しかし短期的な人手不足への対処と人口減少への対応は別の次元で考えるべきだ。外国人によって急場をしのぐことはあっても、一定の期間が終わったら日本から出て行ってくださいでは人材獲得の手段とはならない。

高度人材の受け入れは思うように増えていない。今の高度人材ポイント制は認定のハードルが高い。受け入れを増やすためには、柔軟性も備えた仕組みに改めるべきだ。人口減少が進み、人材をえり好みできる局面ではなくなってきている。

留学生の受け入れの重要性は、単純労働力としてではなく、優秀な学生をあらかじめ囲い込むということだ。簡単ではない。まず留学生は日本の就職活動、新卒一括採用のシステムに適応しきれないことが少なくない。



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