住友不動産、マンション丸ごと刷新 全国でリノベーション 2014/11/01 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の消費Biz面にある「住友不動産、マンション丸ごと刷新 全国でリノベーション」です。





 住友不動産は中古マンションの部屋を大規模改修するサービスを全国で展開する。新築マンションの先高観が強まるなか若い世代に割安な中古物件を購入して間取りから刷新する「リノベーション」の人気が広がっている。住友不動産は施工料が1平方メートル10万円という定額料金をてこに地方にも営業網を広げて需要を取り込む。不動産大手で新たな収益源として強化する動きが相次ぎそうだ。

 リノベーションは入居者や購入者が居室の改修を不動産事業者に依頼する例と、事業者が買い取って改修し新規客に販売する例がある。

 住友不動産はこれまで東京と大阪が中心だった営業・相談拠点を来年までに札幌、仙台、広島などにも広げる。専門の担当者も今後2年で倍の400人に増やす。居住面積に応じた定額制を採用。室内の解体から配管の工事、水回りなどの住宅設備(標準仕様)を含めて料金は1平方メートル当たり税別10万円前後とする。70平方メートルの部屋なら諸費用込みで計約770万円が目安となる。

 提案から施工管理まで同じスタッフが一貫して対応する。改修期間中は同社所有の高級マンションを仮住まい用に割安料金で提供する。

 リノベーションを含む同社の改修事業の売上高は2014年3月期で1299億円と業界首位。ただマンションの施工戸数は改修事業全体の1割。リノベーション強化で15年度に現在の倍の年約1600戸に増やす。

 三菱地所レジデンスは首都圏で中古マンションを1戸または1棟単位で買い取りリノベーション後に再販する事業に乗り出した。今年4月には専門の事業部を発足。年間100戸の施工と年30億円の売上高が目標だ。

 住宅メーカーもマンション改修市場に参入する。ミサワホームは東京都三鷹市に専用展示場を開いた。社員の研修施設も併設し専門知識を磨く。住宅設備の内容に応じて1平方メートル当たり8万9千~13万5千円の3種類の料金をそろえる。「セキスイハイム」を展開する積水化学工業は壁内部など目に見えない部分が売りだ。断熱性能を高めたパネルなどで結露を防ぐ。

 富士経済によると戸建ても含むリノベーション市場は14年度見通しが2千億円。16年度には1割増の2230億円と予測する。住宅リフォーム推進協議会によるとマンション改修で費用が500万円超の大規模案件の割合は13年度が47%で09年度比10ポイント増。14年度は5割に達しそうだ。

 リノベーション市場はリビタ(東京・渋谷)など専業が開拓してきた。同社によると初めて住宅を取得する30歳代の利用が多いという。住宅リフォーム推進協の調べでは依頼主のなかで30歳代の割合は13年度に13%で徐々に伸びている。

 新築マンションは人件費や建築資材費の高騰で先高観が強まる。世帯数が減る中で住居や商業施設が中心市街地に集まる流れが加速する。リノベーション需要は全国で伸びしろが大きい。

 参入企業が増える一方で品質保証体制などで企業ごとに差がある。リノベーション住宅推進協議会の内山博文会長は「業界全体で品質を向上させる体制づくりが欠かせない」と指摘する。

 ▼リノベーション 中古住宅の大規模改修を指す。戸建ては1棟、マンションなら1部屋ないし1棟単位で内外装材や住宅設備などを丸ごと撤去し、現在の生活様式に合った間取りやデザインを取り入れて価値を高める。リフォームは部分的な小規模の修繕を指す場合が多い。



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