免疫細胞 がんに密着し攻撃 阪大、遺伝子操作で能力向上 2016/02/29 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の科学技術面にある「免疫細胞 がんに密着し攻撃 阪大、遺伝子操作で能力向上」です。





 大阪大学の岩堀幸太特任講師らは、外敵から身を守る免疫細胞にがん細胞を見分ける能力を高め、密着させて集中的に攻撃する技術を開発した。がん細胞の表面にあるたんぱく質を目印に使い遺伝子操作する。肺がんのマウスを使った実験では、余命が2倍以上延びた。識別に使うたんぱく質を変えれば、様々ながんに使えるという。

 米ベイラー医科大学との成果。新しいがん治療法として5~10年後の臨床応用を目指す。

 研究チームは免疫細胞の一種のT細胞を健康な人の血液から取り出し、がん細胞を識別するための情報が組み込まれた遺伝子を導入した。このT細胞には、がん細胞の表面に現れるたんぱく質とくっつく抗体ができた。

 体内に戻すと、遺伝子を改変したT細胞はがん細胞に密着して攻撃するようになる。このT細胞が出す物質によって、他のT細胞が呼び寄せられ、多数ががん細胞を攻撃するようになり、治療効果が高まるという。

 5匹のマウスに人間の肺がんを移植し、遺伝子を組み換えたT細胞を注射した。がんを移植したマウスは100日もたたずに死んでしまうが、注射されたマウスは最長で約200日生き続けた。

 改変する遺伝子のがん細胞を識別する情報を変えれば、肺以外のがんにも使えるという。



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