南シナ海連携へ半歩 首相、フィリピン大統領と会談 2017/1/14 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の政治面にある「南シナ海連携へ半歩 首相、フィリピン大統領と会談」です。





 【マニラ=遠藤淳、ダバオ=上林由宇太】安倍晋三首相は13日、フィリピン南部ミンダナオ島のダバオ市でドゥテルテ大統領と前日に続いて会談した。ドゥテルテ氏は米国との同盟の重要性に言及し、南シナ海問題を巡り日米フィリピン3カ国の連携を重視する日本に配慮した。ただ中国と関係強化を目指す方針は変わらず、日中への“二股外交”に翻弄される可能性もある。

 首相とドゥテルテ氏は同氏の地元・ダバオ市内のホテルで約30分間、会談。日本側の説明によると、ドゥテルテ氏は米国との同盟の重要性に触れ、両国の協力を継続する方針を表明した。中国が軍事拠点化を進める南シナ海を巡る問題では「国際法に基づき平和的に解決したい」と述べ、紛争当事国として中国と直接対話する考えも示した。

 ドゥテルテ氏は昨年6月の大統領就任以降、「米国とは決別する」などと同盟関係にある米国と距離を置く考えを繰り返し表明してきた。自身が取り組む強硬な薬物犯罪捜査を、現オバマ米政権が人権問題として批判していることが一因だ。

 一方、首相は南シナ海問題を巡る中国への対応で、米フィリピン両国との連携を重視。昨年10月のドゥテルテ氏との会談で橋渡し役を買って出た。今回の首脳会談でも人権問題は指摘せず、麻薬撲滅を支援する考えを伝えた。

 ドゥテルテ氏は13日の少人数会合の前、ダバオ市内の自宅に首相と昭恵夫人を招き、パートナーのアバンセーニャさんと1時間ほど朝食をともにした。首相を寝室に案内し一緒に写真に納まるなど、日本側にとっては蜜月ぶりを中国に示す機会にもなった。

 とはいえドゥテルテ氏は中国との関係改善も進める方針だ。南シナ海問題でも深入りは避けている。昨年末には地元テレビのインタビューで「インフラ整備などで中国が手を差し伸べてくれることを望んでいる」と発言。経済的実利を優先し、日中双方から協力を引き出す姿勢は一貫する。



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