大学院でMBA(2) 仕事・授業・宿題…睡眠を削る 時間気にせず働く体質、反省 2015/07/22 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のくらし面にある「大学院でMBA(2) 仕事・授業・宿題…睡眠を削る 時間気にせず働く体質、反省」です。





 法政大学は毎年4月3日に日本武道館(千代田区)で入学式を学部と大学院共通で開く。社会人も新入生に変わりはなく、2013年春に法政ビジネススクールに進学した記者にもお知らせが届いた。だが出席はしなかった。当時すでに49歳。高校を出たばかりの新入生らに交じるのは恥ずかしい。

 少子化で子どもは減少。大学も社会人の取り込みに熱心になっており、入りやすい。昨今は大学院(修士課程)に入学する社会人は7千~8千人。20年前と比べて約4倍。大学院生のおよそ1割を社会人が占める。法政ビジネススクールは古くから社会人に門戸を開いている老舗。1992年開校でこれまでに約900人が修了している。

 入学式の数日後、ビジネススクールだけの入学ガイダンスがあった。同期生は社会人ら約40人。30代から40代前半くらいが中心だ。管理職一歩手前か管理職に就いたばかりの中堅社員が多い。まだキャリアも上り坂。将来への投資のつもりで、知識習得とスキルアップを目指している。

 記者のように50歳前後の壮年層は少数派だが、常に入学者の一定数を占めるという。研究科長の西川英彦教授は「長年の職業人生の集大成を望んでやってくる。経営学は実践知が重要。現場での経験や知識に富むシニア層は学術研究への貢献が期待でき、ビジネススクール側も大歓迎」と説明する。

 仕事と学業の両立で最も大切なのはタイムマネジメントだ。平日の授業は午後6時半~9時40分。土曜の授業を取ることを前提にしても、平日2~3日は通わないと取得単位数が足りなくなる。けれどうまくいかないこともある。広告会社勤務の岡野千速さん(33)は今春入学し、4月は火、木、金曜日に授業を受けていたが、途中で金曜の受講を断念した。「スマートフォンでいつでも連絡が取れる状況でも、週3日も平日夜がつぶれると仕事が回らない」

 授業では宿題や期末リポートなども課される。仕事に支障を来さないようにこなすには睡眠時間を削るしかない。午前9時に出社し、午後6時に退社して大学へ。帰宅後自宅で午前3時まで宿題。授業がある日の一般的なタイムスケジュールだ。土曜も午前9時半から授業があり、ビジネススクールに通っているときは慢性的に睡眠不足だった。

 限られた時間で仕事を終えるには日中の時間も無駄にできない。だがこれが個人の努力だけではかなわない。議論が終結に近付いているのに会議が終わらなかったり、雑談に興じて仕事の邪魔をする同僚を疎ましく感じたり。思えばいずれも大学院に通う前まで自分自身がしていた行為だ。終業時間を気にせず働く体質を深く反省した。



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