大機小機 道半ばの世界株高 2015/05/01 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のマーケット総合2面にある「大機小機 道半ばの世界株高」です。

世界の株高がいつまで続くのか、ドル、ユーロ、円の金融緩和、そして中国でも金融規制が徐々に緩和され、マネーが世界を潮流しています。FXや投資信託、REITなど、様々な金融商品が開発され、緩和マネーの受け皿になっています。そのおかげで、株高になり、それにつられて景気が上昇しています。

その転換点が、この6月や9月にやってくるかもしれません。この記事では、今後の展開を見据え、史上と付き合う心構えを説いています。





 世界の株高はいつまで続くのか。米利上げは最大の懸念材料であろう。ただ米インフレ率は米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%に届いていない。ドル高には企業の反発もあり、FRBは当初の利上げ幅を0.25%に抑え、利上げペースを高めるのには慎重になるだろう。

 今回の利上げは異常な金融緩和策の修正で、政策金利の歴史的低水準は維持されよう。世界的な金融緩和は変わらず、世界株高も今後数年は続きそうだ。

 今回の世界株高では主役となる市場や業種、銘柄が順次交代し、底上げが進んできた。現状では企業収益に陰りが見える米国株の勢いが落ちている。中国株は成長鈍化、企業業績減速の中で7年ぶりの高値を付けたが、市場には投機の兆しが出ている。

 欧州中央銀行の量的緩和やマイナス金利の導入で、欧州債券の利回りは極端に低い水準に下がった。このため欧州株は利回り面での魅力が増し、ユーロ安で企業収益も好転したことで世界のマネーが流入。目下の世界株高の主役となり、15年ぶりの史上最高値を付けている。ただ極右、極左勢力の台頭で地政学リスクが高まっており、株価への影響が懸念される。

 この中で海外では、次の主役として日本株が注目されている。30日の日経平均株価は連休前の利益確定で大幅調整したが、株価収益率は約18倍で決して高くはない。

 安倍政権は可能な限りの公的資金を総動員して株価を押し上げ、日本再興戦略改訂版では海外投資家が問題とする日本企業のコーポレートガバナンスを強化し、自己資本利益率(ROE)の向上を約束している。ROEは米国の15%、世界平均の12%に比べ日本は8%強と低い。

 政府の強い姿勢もあり、経営者の意識には変化が見られる。日本のROEは世界水準を目指して急速に向上しよう。米株高を支えた株主還元策(自社株買いや増配)は日本のROE向上の方法として活発になり、株式市場のテーマとなる。

 世界市場では、巨額の投資マネーが債券リターンの縮小で行き場を失い、株への期待感が強まっている。しかし米利上げ、地政学リスクなどで株式市場は幾度も厳しい調整を経験しよう。投資家には常にブレーキの上に足を置いた投資姿勢が求められる。

(逗子)

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