子どもと意見対立、どう解決 図解子育てで円滑対話 どんな気持ち? 想像/行動前向きに 2015/10/21 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のくらし面にある「子どもと意見対立、どう解決 図解子育てで円滑対話 どんな気持ち? 想像/行動前向きに」です。





 「嫌がっている子どもの習い事、やるかどうか冷静に話し合いたい」。子育てをしていると、子どもと意見がぶつかることがある。1枚の紙と鉛筆を使って互いの気持ちを整理する「図解子育て法」について、考案者の根本千里さんの活用法を日経BP社の共働き世帯向け情報サイト「日経DUAL」から紹介する。

おけいこの空手をやるかどうか。小3の子と図解しながら話し合ってみる

根本千里さん

 「お母さんはこうしてほしい」「ボク/ワタシはこうしたい」。こういった対立は、親子といえども違う個人同士ですから起きますよね。ましてや親の立場での子どもへの思いも子どもにとったらありがた迷惑だったり、むしろお母さんはイヤなことを押し付ける相手だなんて勘違いが起きたりすることもあります。

 そんなとき図解子育てを使ってみると、勘違いや誤解を避けて2人で生産的なアイデアを出せるようになります。

 図の例をみてみましょう。子どもの「空手はやりたくない」とお母さんの「空手をやってほしい」という対立が出発点です。「痛そうだからイヤ」「心身共に成長できるはず」。理由をツリーに書き込みながら、互いに話をします。理由を述べ合ったら、次はどうするかの提案です。

 第1案は「空手をやってみる」。その結果を自分の気持ちを想像して表情マークにして書き込みます。子どもは「つまらない」と無表情のマークです。第2案の「何もしない」を選ぶとお母さんは子どもの体力が心配で「泣き顔」マークとなります。それでは2人ともニコニコになるには。新しいアイデアを出すのが円満解決の秘訣です。

 このお母さんは「体力向上のために空手をやってほしい」という思いが一緒に話していくうちに、「体力向上=空手」という思い込みを持っていたことに気づいて柔軟になれた話をしていました。お子さんも「ママは自分の体のことを考えてくれているんだ」ということが伝わったことで安心感を取り戻し、前向きに新しいチャレンジについて考えられたようです。

  ◇  ◇

 口だけで言い合っていると、自分の意見を通したいという気持ちが強くなります。ですが図解を使って話し合っていると、新しいアイデアを出すことをゲーム感覚のように楽しめます。自然と「では今回はこちらが折れてみましょうかね」なんていうことが起きたり、親の思いを一方的に押し付けることで子どもの個性が発揮されにくくなることも避けられたりします。

 人の考え方や行動はほとんどパターン化されていて、そのパターンは幼少期に形成されると言われています。

 例えば、誰かに何か否定的なことを言われたとき、それがショックになって次のアクションに移れなくなる人もいれば、反対に妙にやる気になる人もいますね。

 このパターンは幼少期に出来上がり、そして大人になっても影響している場合もあります。何を感じて何を選択したかによって次の結果が変わるわけですから、出来事そのものが問題ではないのですね。図解子育ては、何か子どもにとってネガティブだと感じるような出来事があっても、子どもが何を感じているのかを把握し、次の選択肢を前向きなものにサポートしていくことができます。

 今回の例でいけば、子どもには空手は嫌だという思いや、痛そうで怖いとか、不安などの感情があり、親には体のために運動してほしいという思いや、心配するという感情があります。

 しかし、この「心」というのは個々人の価値観が影響します。だから対立が起きるわけですね。そのときに心を図解することで自然と相手の心を感じることができるし、親はその子どもの怖さや不安さを分かったうえで、成長につながるように子どもの心を育てていく役割を担っていくことになります。

 この子どもの心を感じて育てる力は共感力そのものです。共感は相手の立場や状況を理解しないと生まれませんし、共感力があるとコミュニケーションがスムーズになります。図解子育てを取り入れていくことで、自然と心を感じて育てる力(共感力)が親自身にも、子ども自身にも定着していきます。

  ◇  ◇

 心を感じて育てる力は、自分がこれまで当たり前に持っていたパターン化された考え方や行動を見直して、新しい自分に出会う可能性を広げてくれます。子どものアイデアはとても柔軟です。図解を挟んで心を感じながらも感情的にならず冷静にやり取りしていると、子どものアイデアに「へーその発想は新しいね」と驚かされることがたくさん増えていくことと思います。

 子どもとのコミュニケーションは新しい発見の連続。子どもの気持ちの発見、親としての思い込みの発見、新しいアイデアの発見……。たくさんの「へー」「ほー」という発見があると、コミュニケーションはもっと楽しくなります。

 忙しい中の子育てを楽しむためにも、子どもにとって「お母さんと話をするのって楽しいな」という記憶になる習慣の一つとしても、親としては「あら、こういう考え方ややり方って前向きでいいわね」と思えるキッカケの一つとしても、5分でできる図解子育てを使ってみませんか?

 =詳細は日経DUAL(http://dual.nikkei.co.jp)9月25日付で

 ねもと・ちさと 図解子育て考案者。1児の母。2011年コンサルタントとして独立。ワーキングマザースタイル研究所(東京・港)理事。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です