戦略を聞く お金どう使う(4) 良品計画社長・松崎暁氏 海外へ年50店、中国に力 2015/06/10 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資情報面にある「戦略を聞く お金どう使う(4) 良品計画社長・松崎暁氏 海外へ年50店、中国に力」です。

非常に戦略的な見解が説明されており、投資対象として十分に魅力を感じますが、はて、株価の方はいかに。





 ――海外の好調で2015年2月期には連結経常利益が266億円と3期連続の最高益を記録しました。手元資金は300億円以上に膨らんでいます。どう使いますか。

 「国内外の店舗への投資が最優先で、これに毎年30億円ほど使う。海外出店は年50店舗ほどを予定している。力を入れるのは中国だ。シンプルな商品コンセプトが、都市部だけでなく内陸部でも支持を集めるようになってきた。そうした地域も視野に、年30~35店舗としてきた出店ペースを次期中期経営計画が立ち上がる18年2月期から加速する。そのころには海外店舗『MUJI』が国内の『無印良品』の店舗数を逆転するとみている」

 「昨年、約50億円を投じて台湾の合弁会社を完全子会社化した。業績は好調で東アジア事業の利益率向上に貢献している。今後も自社運営の方が収益が上がるケースがあれば同じような直営への切り替えを検討する」

 ――国内の出店戦略はどう考えていますか。

 「カフェや衣料品の専門フロアを設けた店舗など新しい店作りに挑戦している。日本で好評な店舗形態は海外でも人気が高い。国内の仕組みを輸出しているのが海外の好調の一因で、国内なしに海外の成長は語れない。投資から回収するまでの期間も国内の方が短く、引き続き日本は魅力のあるマーケットだ。今後も年20店舗は継続して出店していきたい」

 ――東アジア地域、とりわけ中国での業績拡大が顕著です。

 「中国の第1四半期(1~3月)の売上高は、新店効果もあって前年同期比39%伸びた。昨年は商品の廃棄リスクを恐れて十分な商品在庫を持たなかったのが機会損失につながり、売上高の伸びは2%にとどまった。今年は定番商品を中心に在庫を積み増し、商機を逃さなかった」

 ――中国の景気減速の影響をどう見ますか。

 「確かに国内総生産(GDP)の伸びは緩やかになっているが、小売市場全体では当面は年10%以上の成長が続くとみている。16年には中国が米国を抜いて世界最大の消費大国になるともいわれている。とりわけ成長が著しいのが電子商取引(EC)市場だ。『MUJI』の店舗はネットストアの展示場の役割も兼ねており、集客力は強い。そういう意識を持った店作りを推進し、EC市場の拡大を取り込んでいきたい

 ――17年2月期に自己資本利益率(ROE)で15%以上という目標を掲げています。

 「目標達成には、日本より利益率の高い東アジアで収益を積み上げていくことがもっとも大事だ。次に進めるのが在庫の適正化。今期から新たな在庫管理システムを導入する。試算では在庫水準を20~30%減らせるとみており、在庫回転率を上げれば、利益の底上げと資産効率の改善に大きく寄与するだろう。一部の市場関係者は現在の在庫水準が過剰だと警戒しているようだが、季節商品より定番商品の割合が高く、評価損のリスクは小さい

 「IT(情報技術)投資や出店など成長投資で使い切れなかった現金については、自社株買いなどで株主へ還元することを検討している。配当については連結配当性向30%を継続していく」



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