戦略を聞く 花王社長沢田道隆氏 世界5強入りへ、高い目 標どう実現EVA経営、現場に浸透 2017/4/1 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資情報面にある「戦略を聞く 花王社長沢田道隆氏 世界5強入りへ、高い目標どう実現EVA経営、現場に浸透」です。





 地道な改革で利益を積み上げてきた花王が昨年12月、大きな目標を打ち出した。自己資本利益率(ROE)や売上高営業利益率を高め、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など大手がひしめく世界の日用品・化粧品市場で5強入りを目指す。沢田道隆社長に戦略を聞いた。

 ――2020年までの中期計画の目標に15%の営業利益率(前期は12.7%)を掲げました。ずいぶんと意欲的ですね。

 「順調に成長してきたが、どこかで止まる。そのときまでに過去との連続性を断ち切って飛べれば、ちょっと落ちても前より高い位置にいられる。社員やグループ資産を見渡すと非連続に飛べるのは今しかない。この4年で将来が決まる」

 ――どうやって高い成長を目指すのですか。

 「4年間で売上高を3000億円伸ばす。おむつなどのヒューマンヘルスケア分野が一番のけん引役だ。日本、中国、ロシア、インドネシアでおむつの改良を続け、高級ブランドを維持する。生理用品や洗顔料も伸ばし、メガブランドを育成する。中国では、おむつ以外で利益の2~3割を稼げるようになった」

 「従来は売上高を5%伸ばすのに費用も5%使ってきた。だが新興国の変化は速く、前例踏襲は通用しない。現場からの積み上げでつくる予算を改め、商品開発やマーケティングをトップダウン型に切り替える」

 ――化粧品事業の改革は進んでいますか。

 「強みがあったのはポイントメークなどの周辺商品。今後はど真ん中のスキンケアを強くする。人件費をかけている百貨店や専門店で利益をしっかり出す。アジアでは、構造改革で2ケタの営業利益率が出るようになった。前期の化粧品の営業利益率は実質2.5%だったが、20年12月期に10%に高める」

 ――ROEの目標は30年12月期に20%(同18.6%)です。資本効率をどう高めますか。

 「EVA経営の浸透だ。株主の視点が入るのでROE向上に有効だ。1999年に導入し投資判断などに使ってきたが、現場が理解していると言えない。全社員をEVAが分かるように教育し、平易な表現で現場の仕事に落とし込む。徹底すれば成長軌道に乗れる」

 ――キャッシュフロー(現金収支)の使い道は。

 「設備投資は年700億~800億円、フリーキャッシュフロー(純現金収支)は1000億円程度の黒字で推移する。増配は絶対続ける。配当性向で40%が目標だ。手元資金が残れば自社株買いをやる。3000億円以上はため込まない」



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