株、信用売り残膨らむ 4年3カ月ぶり水準に メガ銀・ソニーの上値抑制 2015/04/29 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のマーケット総合2面にある「株、信用売り残膨らむ 4年3カ月ぶり水準に メガ銀・ソニーの上値抑制」です。





 株式市場で信用取引の売り注文が積み上がっている。東京証券取引所が28日発表した24日申し込み時点の信用売り残高は、約4年3カ月ぶりの大きさだった。メガバンクやソニーなど4月に相場上昇をけん引していた銘柄で売り残が増え、上値を抑えている。ただ、信用売り残は決済する際に買い戻されるため、株式の需給面では先行きの株価を支える要因になる可能性もある。

 24日時点の信用取引の売り残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は8556億円と前の週から561億円増えた。ギリシャ危機による世界同時株安から相場が戻り歩調にあった2011年1月14日時点以来の大きさだ。信用売り残の増加は、目先の調整局面入りを織り込む投資家が増えてきたことを意味する。

 個別銘柄を信用売り残高(金額ベース、24日時点)でランキングすると、ソニーが202億円と東証1部で2位に入った。メガバンクも売り残高が多く、三菱UFJフィナンシャル・グループは166億円と前月末の2倍に膨らんだ。ソフトバンクも増加が目立った。

 こうした銘柄は4月に株価が急ピッチで上昇してきた。ソニーは構造改革の効果や画像センサーの増産などを好感し、株価は4月に入り2割近く値上がりした。メガバンク株も日銀の追加金融緩和の期待を支えに1割前後上昇した。

 日経平均株価が2万円台を回復し、相場全体には達成感が出ている。上昇が目立った銘柄ほど下げに転じやすいとの見方が強まり、信用売りの拡大につながった。

 5月相場への警戒感もある。株式市場の経験則として、5月は株価が調整しやすい時期とされる。「その前に高値圏にある銘柄を売りたい個人が多く、営業マンも信用売りを勧めている」(国内証券の支店営業担当者)という。3月期企業の決算発表が本格化し、今期予想が慎重だとして売られるケースも多い。

 ただ信用売り残を決済するには、投資家は売り建てた株式を買い戻す必要がある。このため株式需給面では先行きの強材料になる面もある。

 相場が上値を試す展開になれば「損失拡大を抑えたい売り方の買い戻しが相場を押し上げる」(松井証券の窪田朋一郎氏)との期待も大きい。相場が下落に転じた場合も、信用売りの利益を確定する買い戻しが相場を支える可能性もある。

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