比大統領「南シナ海に構造物建設」 対中姿勢を微修正 2017/4/7 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「比大統領「南シナ海に構造物建設」 対中姿勢を微修正」です。





 【マニラ=遠藤淳】フィリピンのドゥテルテ大統領が南シナ海の領有権問題を巡り、中国に対する領有権の主張を控える外交姿勢を微修正している。この海域の島々に構造物を建てて実効支配を強化すると明言し、中国と領有権を争う島を訪問して国旗を立てる意向も示した。中国に弱腰との批判に配慮したものだが、実際に行動に移すかは不透明だ。

 「軍に指示した。島々に構造物を建てる」。ドゥテルテ氏は6日、南沙(英語名スプラトリー)諸島での領有権争いを巡り、同諸島に近い西部パラワン島の軍施設で記者団にこう強調した。実効支配するパグアサ島には「(6月12日の)独立記念日に行き旗を立てるかもしれない」と発言した。

 ロレンザーナ国防相によると、フィリピンは南沙諸島に島や環礁などを保有し、軍を展開している。パグアサ島が最も大きく、フィリピン人数百人が住んでいるという。同氏は「大統領は小屋や水処理・発電施設、灯台、漁民の避難所などの施設を建てることを考えている」と話した。

 南沙諸島やルソン島西側のスカボロー礁(中国名・黄岩島)を巡ってフィリピンは中国と領有権を争う。これまでドゥテルテ氏は中国との関係改善を優先し、領有権の主張を抑制してきており、ドゥテルテ氏の発言に中国が反発する可能性もある。

 強硬な発言を繰り返す背景には、南シナ海問題を巡り中国に対して弱腰だとの批判が出ていることがある。ドゥテルテ氏が3月に「我々に中国を止められない」と発言したことに対し、最高裁判所のカルピオ判事は「軍は国の領海を守るべきだ。軍を指揮するのは大統領ではないのか」と批判。下院議員の一人は「領有権の主張を放棄している」としてドゥテルテ氏の弾劾裁判を申し立てた。軍部にも不満が高まっているとされる。

 もっともドゥテルテ氏は大統領選挙中に「スカボロー礁に行って旗を立てる」と発言し、その後「大げさに言っただけだ」と撤回している。今回も実際に島に構造物を建設するかは不透明だ。



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