決算番付2016(10)ROEの改善幅 空運やゼネコンなど上位 2016/06/04 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資情報面にある「決算番付2016(10)ROEの改善幅 空運やゼネコンなど上位」です。





 株主から集めた資本を使ってどれだけ効率的に稼いだかを示す指標が自己資本利益率(ROE)だ。2016年3月期にROEが上昇した企業をランキングしたところ、原油安や鋼材価格下落を背景に利益を伸ばした空運やゼネコンなどが上位に入った。

 ROEは売上高純利益率と、売上高を総資産で割った「回転率」、総資産が自己資本の何倍かを示す「財務レバレッジ」の3つの要素に分解できる。ランキング上位には利益率が改善したり財務レバレッジが高まったりした企業が目立つ。

 本業の採算改善で首位になったのは北九州が地盤の航空会社、スターフライヤー(SFJ)だ。原油価格の下落を背景に燃料費負担が減った。売上高純利益率は7%と前の期の1%から大幅に改善した。

 ゼネコンでは飛島建設が5位、鹿島が11位に入った。東京五輪をにらんだ開発需要や都心のオフィスビル再開発需要が旺盛で純利益を伸ばした。

 学習塾を運営する6位の進学会は同業の栄光ホールディングス株を売却し、46億円の特別利益を計上した。その結果、経常利益は7割減ったが売上高純利益率は約7倍になった。

 自社株買いや増配で株主還元を増やすと資本の伸びを抑えて財務レバレッジが高まり、ROEは上向く。18位の日本ライフラインは「資本効率の向上に寄与し、株主への利益還元にもつながる」として、筆頭株主が保有する自社株を買った。衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営する7位のスタートトゥデイも昨年11月に190億円の自社株買いを実施した。

 過去からの利益の蓄積で自己資本が増えると、将来のROEは低下する方向に働く。継続的に高い水準のROEを確保するには、利益率の改善や株主還元が重要になる。

(おわり)



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