決算番付2016(7) フリーキャッシュフロー増加額 本業好調や投資抑制が寄与 2016/06/01 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資情報面にある「決算番付2016(7) フリーキャッシュフロー増加額 本業好調や投資抑制が寄与」です。





 純現金収支(フリーキャッシュフロー、FCF)のプラス(収入超過)分は配当や借金返済など企業が使い道を決められるお金だ。マイナス(支出超過)なら借り入れを増やすか手元資金を取り崩す必要がある。2016年3月期にFCFを増やした企業をランキングしたところ自動車や商社が上位になった。本業で多くの現金を稼いだ企業もあれば事業売却で現金を捻出するなど理由は様々だ。

 FCFは営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足した金額だ。営業CFは企業が事業で得た現金を指すのに対し、投資CFは設備投資や企業買収に伴う現金の出入りを示す。資金使途を表すためマイナスになることが多い。

 上位には本業が好調で営業CFを伸ばした会社が目立つ。首位のトヨタ自動車は円安の追い風を受けて新車販売が好調だった。自動車の販売金融事業では債権の回収などが進み、FCFの増加額は1兆4000億円になった。通信でもNTTドコモが親会社のNTTとともに上位に入った。

 利益が減ったり赤字になったりしてもFCFが増えた企業もある。減損損失は会計上の損失で現金の支出を伴わないなど、利益の増減と現金の出入りは必ずしも一致しないからだ。

 6位の丸紅はチリの銅事業などで減損損失を計上し純利益は4割減った。商船三井は船隊削減に伴う損失で最終赤字になったが、営業CFは増加した。

 一般に成長期の企業は投資が膨らむためFCFがマイナスになりがちだ。一方で財務体質が悪化した企業が資金を確保するためFCFを増やす場合もある。会計不祥事に揺れる東芝は医療機器子会社などの売却を進めた。前の期に約1900億円のマイナスだった投資CFは約6500億円と大幅なプラスになった。



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