経営書を読む(3)抵抗勢力を振り切る 企業文化の再構築、根気強く 2016/06/21 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む(3)抵抗勢力を振り切る 企業文化の再構築、根気強く」です。





 企業変革の実現のためには、正しいプロセスに従う必要があります。健全な危機意識のもと、ビジョンが示され、連帯チームが動き始めたら、次のステップは短期的な成果を出すことです。

 変革のプロセスが完了するまでには少なくとも3年、長くて10年程度を要するとコッターは言います。短期的成果は、その長い時間軸の中で変革を後押しする幾つかの重要な役割を果たします。

 まず、現在の取り組みが価値を生み出す証拠になります。それは変革者への報いとなり、モチベーションを高めます。さらに、短期的成果が変革のビジョンや戦略を微修正するための貴重なフィードバックになります。

 反対派の勢いを削ぎ、支援者を拡大する効果ももたらします。地盤回復を狙う反対派を封じ込めるには常に努力が必要です。短期的成果は待っていてもやって来ません。大切なのはあらかじめ成果の出し所をしっかり計画しておくことです。

 最終的に企業変革は、企業文化として組織に根付くまで続けなければなりません。組織は相互依存が密接に絡み合ったやっかいなシステムです。それは最近の必要性から生じたというより、企業の歴史から生まれた強固なつながりです。一部を変えてもすぐに元に戻ってしまいます。それゆえすべてが変わり切るまで、継続することが大切なのです。

 企業文化は人の行動に強い影響を及ぼします。一方でその姿を明確に捉えることは不可能です。このような特徴を考えると、企業文化は最初に変えるものではなく、最後に変わるものだということがわかります。つまり、文化だけを変えようとしても決してうまくいかないとも言えます。

 企業変革はすべてが変わり切るまでの比較的ゆっくりとしたプロセスです。一つの大規模な変革と考えるより、様々なプロジェクトの連続と捉えるほうが適切でしょう。いらだちを抑えつつ、根気強い努力が必要とされるプロセスなのです。



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