経営書を読む 「アレックス・ファーガソン自伝」(1) 不易流行 信念変えず 指導法進化させる 2016/01/12 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む 「アレックス・ファーガソン自伝」(1) 不易流行 信念変えず 指導法進化させる」です。





 本書は英国の名門サッカー・チーム、マンチェスター・ユナイテッドの監督を27年にわたって務めあげた希代の名将が、2013年の引退を機に著した自伝です。本国で83万部を超えるベストセラーとなり、世界35カ国で翻訳されました。

 ファーガソンが人生の中で出会った人々、出来事を回想する形で記されています。率直すぎる内容は本国で物議を醸したそうですが、卓越した手腕、監督心理、戦術は、部下を管理する立場のビジネスマンにとっても参考となるでしょう。

 本稿では「リーダーシップ」「ステークホルダー・マネジメント」「ピッチの外」の3つの観点から本書を紹介します。

 スポーツチームに限らず監督と呼ばれる者の使命は、集団を統率し、その共通の目標(スポーツの場合は言うまでもなく勝利)の達成へ導くことです。古くより軍隊などの集団を率いるためにコマンド&コントロールというトップ・ダウン手法がとられてきましたが、現代のスポーツチームのマネジメントにおいてはもはや通用しません。監督の指示に従うだけでなく、より個々人の現場判断が求められるのです。

 特にサッカーではチームワークよりも優れた個人のプレーが目を引き評価されることが少なくありません。大草原で常に群れで行動する草食動物よりも、虎視眈々(たんたん)と獲物を狙う肉食獣のような選手がチームの要となっています。それゆえに個性的なスター選手を抱えるチームの監督が時に猛獣使いに例えられるのでしょう。

 私は本書を読み、ファーガソンは「不易流行」な人物ではないかと思いました。自分自身の(不易な)信念を変えることなく、指導方法や(流行的な)選手やファン、メディアとのつきあい方を進化させることができた。そのようにして監督業を全うした彼の半生は、コマンド&コントロールではない、新しいリーダーシップの形を提示してくれているのです。

(ケーススタディーなど全文を「日経Bizアカデミー」に掲載)



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