経営書を読む 「イノベーションと企業家精神」(4) 競 争に打ち勝つには 1つの目標に資源集中 2017/2/21 本日の日本 経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む 「イノベーションと企業家精神」(4) 競争に打ち勝つには 1つの目標に資源集中」です。





 ドラッカーは企業家精神を発揮するためには組織内部のマネジメントに加えて、市場に関わる原理と方法が必要なことを強調し、それを「企業家戦略」と定義します。

 その一つが「総力戦略」です。企業はこの戦略によって新たに大きな産業を生み出し、市場で最初からトップの座を得てそれを永続させます。成果は大きいのですが、失敗が許されず、チャンスは二度とありません。

 よって、思いついたアイデアをすぐに実行するのではなく、明確な目標を1つ掲げて経営資源を集中させます。そして、成果が出始めたら大量の資源を追加投入しなければなりません。さもなければ、すぐに競争相手に市場を奪われます。さらに、競争相手よりも先に自らの手であえて製品やプロセスを陳腐化させたり、価格を計画的に下げたりといった努力も必要となります。

 ドラッカーは「創造的模倣」という概念を定義し、「ゲリラ戦略」について述べています。誰かが行ったことを模倣しながら、最初にイノベーションを行った者よりもその意味をより深く理解し、より創造的なものに仕上げ、短期間に市場を奪う戦略です。既に製品が市場で受け入れられているためリスクを小さくできる利点があります。

 専門技術や専門市場など限定された領域で実質的な独占を目指す「ニッチ戦略」は、成功してもほとんど目立たず、無名なままかもしれません。しかし市場における製品の重要性は高く、それらの企業はライバルからの脅威にさらされること無く、優雅に暮らすことができます。

 ドラッカーはまた「イノベーションの価値は、顧客のために何を行うかによって決まる」と言います。顧客は企業が算出するコストにではなく、価値に対してお金を支払います。そして最後に「我々はイノベーションと企業家精神が当たり前のものとして存続していく企業家社会を目指すべきだ」と主張しています。

=この項おわり



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