経営書を読む 「ハード・シングス」(2) CEOという仕事 行動様式獲得には時間と根気 2016/12/27 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む 「ハード・シングス」(2) CEOという仕事 行動様式獲得には時間と根気」です。





 ホロウィッツは最高経営責任者(CEO)として活躍するには、逃げることなく困難に立ち向かうことが絶対的に必要だと主張します。

 CEOは皆、孤独で、極度なプレッシャーの中で異常な心理状態に陥ります。時に会社の生死に関わる、社員の多くに悪い結果をもたらすかもしれない問題を、ギリギリの状態で誰に相談することもできない中で検討します。CEOを目指す方々は高い目的意識を持ち自分の仕事に深くコミットしています。それでも「もうこんな仕事は投げ出したい」と思う瞬間が繰り返し訪れるのです。

 著者は成功したCEOに会うたびに「どうやって成功したのか」と聞きます。凡庸なCEOは、優れた戦略的着眼など自己満足的な理由を挙げる傾向があるようです。一方、偉大なCEOたちは端的に「私は投げ出さなかった」と答えます。成功するためには、困難な環境下でも逃げることなく自分の心理をコントロールする絶対的な力が求められるのです。

 そもそもCEOという仕事は人間本来の姿からすると不自然な動作の連続だとホロウィッツは言います。彼はこの点で類似性のあるボクシングを引き合いに分析します。例えば後ろに下がるときには後ろ足から先に動かさなくてはいけない。前足から下がると、相手のパンチを避けられずに簡単にノックアウトされてしまう。こうした不自然な動きが自然にできるようになるには長時間の練習が必要になります。

 CEOは(人間であるため)本来的には人々に好かれる行為をとりたがります。しかし、長期的に人々の支持を得ようとするならば、時には短期的に人を怒らせるような行動をとらなくてはいけません。もしCEOが人間としての自然な動作を毎日繰り返していれば、あっという間に会社経営の場でノックアウトされてしまいます。CEOという仕事も長い時間をかけて、根気強く、必要な行動様式を獲得していく必要があるのです。



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