経営書を読む 「ワーク・シフト」(4) 誇りある人生送 るには豊富な人的ネットワーク築く 2017/4/22 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の企業面にある「経営書を読む 「ワーク・シフト」(4) 誇りある人生送るには豊富な人的ネットワーク築く」です。





 著者は、明るい未来を切り開くためには次の3つのシフトが必要だと説いています。(1)ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ、(2)孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ、(3)大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ――です。

 (1)のゼネラリストからの脱却は、ある意味で産業革命以前の職人仕事の時代への回帰ともとれますが、仕事内容が複雑化した現代においては他の人たちの高度な専門技術と知識を行かすために人的ネットワークを築きあげることが必要になります。大勢の多様な人たちと接点を持ち様々なアイデアや発想に触れれば、おのずと自分の得意分野が見えてくるはずです。自分の専門技能を十分に高めた後、隣接分野に移動したり、全く新しい分野に“脱皮”したりすることが「専門技能の連続的習得」につながるのです。

 (2)の協業について、著者は3種類の人的ネットワークが必要と説いています。自分と同様の専門技能の持ち主で構成される少人数ブレーン集団(ポッセ)、自分と違うタイプの多様性に富むコミュニティー(ビッグ・クラウド)、生活の質を高め心の幸福を感じるための「自己再生のコミュニティー」です。

 (3)のシフトは、大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などの面で創造的経験をすることを重んじる生き方に転換することです。本書では一般企業から非営利団体に転職し、収入は下がったもののお金以上のやりがいや幸福感を得た人が紹介されていますが、これは誰にでもあてはまるわけではありません。

 現実的に日本はまだ正社員以外の働き方は困難を伴います。そこで、例えば今の職場にいながらでも、仕事に集中する時期、専門技能や知識を習得する時期、まとまった期間仕事を離れてリフレッシュしたりする時期をモザイクのように織り交ぜる。そうすることで、自分を磨き、社会に求められる存在としてワークライフバランスの取れた誇りある人生を送れるでしょう。

=この項おわり



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