経営書を読む 「企業変革力」(4) 未来創出へリーダー育成 チャレンジ求め続ける 2016/06/28 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「」です。





 コッターは企業変革のプロセスを8つの段階に整理しました。(1)危機意識を高める(2)変革推進のための連帯チームを築く(3)ビジョンと戦略を生み出す(4)ビジョンを周知徹底する(5)従業員の自発を促す(6)短期的成果を実現する(7)成果を生かしてさらなる変革を推進する(8)新しい方法を企業文化に定着させる――です。

 このプロセスを遂行する上で特に重要なのがリーダーシップの発揮です。誰か1人のリーダーシップというよりも、組織全体としてのリーダーシップです。その観点から、今後企業が注力すべきはマネジメント能力の開発ではなく、リーダーシップ能力の開発ということになります。

 ただしリーダーの養成は、長い時間を過ごす職場での学習が大切になります。企業組織はリーダーを養成する「生涯学習」の場にならなければいけないのです。そのために企業が備えるべき特質は、フラットでぜい肉のない組織構造、統制が過剰でないこと、リスクが許容される文化といったものになります。

 職場で学び続ける人材は、自らの快適ゾーンを抜け出し、新しいアイデアを試す勇気を持ち、リスクをいとわず、他人の声に耳を傾けます。それを支えるのは、自らに対する高い基準や野心的な目標、高い使命感で、何度も修羅場を経験することで育まれていきます。

 修羅場の経験は、短期的な苦痛を生む行動を避け挫折してしまう性向を克服する最良の薬なのです。リーダーシップ能力を開発するため、企業には、社員を一つの専門分野に閉じこめず、どんどん新たなチャレンジを課すことが求められているといえるでしょう。

 コッターは、寡黙でこつこつと仕事を遂行するタイプの経営者は流行らないと言います。企業を成功に導くのは、常に現状満足にくさびを打ち続け、意図的に健全な危機意識を生み出し、過去を守るのではなく未来に向けて力強く進んでいける、そういった人たちなのです。

=この項おわり



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