経営書を読む 「静かなリーダーシップ」(4) 洞察心と自制心 責任ある妥協案考える 2016/01/05 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の経済教室面にある「経営書を読む 「静かなリーダーシップ」(4) 洞察心と自制心 責任ある妥協案考える」です。





 問題解決の方法を探すには「探りを入れながら少しずつ徐々に行動範囲を広げるしかない」とバダラッコは指摘します。

 静かなリーダーは自分のキャリアと評判を危険にさらすようなことはせず慎重に物事を運びます。ちょっと考えるだけで難問に答えられるほど自分が賢いとは思っていないので、情報収集と分析に時間をかけ徐々に状況を理解します。そして、解決のために既存のやり方ではなく試行錯誤のアプローチをします。

 「洞察力と自制心が静かなリーダーシップの特徴である」とバダラッコは主張します。今後の展開が分からない段階では、徐々に行動範囲を拡大しながら、すべきことを限定せずに、自分や関係者のために選択肢を残しておくのです。すなわち、正しい答えを自信満々で追い求めるのではなく、まず適切な方法を見つけることに専念し、最後に健全で実践的な答えを得るように導きます。

 「静かなリーダーにとってリーダーシップとは一回限りの大げさで勇気ある出来事ではなく、長くてあやふやな手順である」とバダラッコは強調します。もちろん、最後には決断しなければなりません。しかし、決断の瞬間が来ても静かなリーダーは強い態度に出るのを避け、必死で妥協案を考えます。

 静かなリーダーにとって妥協は実践的な知識を習得して実行に移すことであり、重要な価値観を犠牲にすることではありません。あくまで「実行可能な責任ある方法を考案すること」が最終目標なのです。

 最後に、バダラッコは静かなリーダーの人柄について述べています。静かなリーダーが共通して持っている特徴として「自制」「謙遜」「粘り強さ」を挙げています。いずれも習慣的な心と行動であり、「来る日も来る日も無数の目に見えない努力を続け、今日も静かなリーダーは世界を向上させている」と著書を締めくくっています。

=この項おわり



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