経営書を読む インテルの戦略(2) マイクロプロセッサ企業 パソコンのロードマップ描く 2015/08/25 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む インテルの戦略(2) マイクロプロセッサ企業 パソコンのロードマップ描く」です。





 第2期の「マイクロプロセッサ企業の時代」にインテルはメモリ企業の時代とは異なる強みを新たに獲得していきます。高度な演算を可能にする回路設計技術や、多様な用途を発見するためのマーケティング力です。

 マイクロプロセッサは多様な機器で使われるため、顧客の製品設計プロセスの上流に入り込むためのマーケティング、技術サポートが重要です。メモリに求められる強みとは異質なもので、インテルは競争優位性を回復することに成功します。

 ただ、この段階では事務機などリストアップした50種類の用途にパソコンは入っていなかったといいます。ゲーリー・キルダールがインテルのプロセッサ向けパソコン用OSを開発し、それを売りにきたときに提案を断ります。

 断らなければ、インテルと米マイクロソフトを合わせたような企業になっていたかもしれません。マイクロソフトの時価総額が現在40兆円であることを考えると、大きなビジネスチャンスを見逃したことになります。

 その後、第2期の最高経営責任者(CEO)を務めたアンディ・グローブは、インテルが「半導体のサプライヤー」から「パソコンのアーキテクチャーを創造する企業」へと進化する可能性を発見します。x86というパソコンのアーキテクチャーを生み出し、パソコンのロードマップを描く企業に生まれ変わります。

 インテルは「世代間互換性」という新たな強みを見つけます。世代更新しても、過去のソフトウエア資産を使えるようにすることで、アーキテクチャーとしての価値が高まることに気づいたのです。パソコンのロードマップを決める力が、パソコンメーカーからインテルへ移ったのです。

 アーキテクチャーにはネットワーク効果が働き、ユーザー数が増えるほど価値が上がる「収益逓増の法則」が働くことも見いだします。インテルは独占企業への道を切り開いていきました。



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