経営書を読む クロック、アンダーソン共著「成功はゴミ箱の中に」(1) マクドナルドの原型、ハンズオンの人 2015/06/09 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む クロック、アンダーソン共著「成功はゴミ箱の中に」(1) マクドナルドの原型、ハンズオンの人」です。





 米マクドナルドを創ったレイ・クロックの自伝です。この強烈な経営者の本質を4つの視点から解読したいと思います。

 今日のマクドナルドの前身は、ロサンゼルス郊外でマクドナルド兄弟が経営していたハンバーガーショップでした。クロックがこの店に興味を持ったのは、偶然です。

 当時の彼は「マルチミキサー」というしがない飲食店向け機械のセールスマン。調べてみると、この店1店舗でマルチミキサーを8台も所有していました。よっぽど繁盛しているらしい。いったい彼らはどういう店をやっているのか。確かめるために、クロックはすぐさま現地に赴きました。

 そこでクロックがとった行動が面白い。開店前には到着し、しばらく店の外観を観察します。別に目立った特徴はないのに、開店と同時に車がひっきりなしにやってきて客の行列ができます。

 クロックも列の最後尾に加わりました。行列の前にいる男になぜ人気か尋ねると、「15セントにしては最高のハンバーガーが食えるのさ。待たされてイライラすることもないし、チップをねだるウエートレスもいない」。

 裏手に回り、ハンバーガーにかじりついている客に、週に何回ぐらい来ているのか、何がいいのか、聞いて歩きます。そうしながらも目はいそがしくあたりを見回し、暑い日なのに全然ハエが見当たらないとか、駐車場にもゴミ一つ落ちてないとか、細かいところもチェックしています。自分の足で動き、自分の眼で見て、自分の手で触って理解しようとするハンズオンの人なのです。

 客がひける午後2時30分ごろに改めて店を訪れ、マクドナルド兄弟に自己紹介をします。2人をディナーに誘い、根掘り葉掘り聞き出します。実にシンプルで効果的な商売だと感動するのです。クロックはモーテルに泊まるのですが、翌朝起きたときにはもうマクドナルドを大きく展開する具体的なプランが出来上がっていました。

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