経営書を読む クロック、アンダーソン共著「成功はゴミ箱の中に」(2) マクドナルドらしさ、スケール志向 理屈抜き 2015/06/16 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む クロック、アンダーソン共著「成功はゴミ箱の中に」(2) マクドナルドらしさ、スケール志向 理屈抜き」です。





 レイ・クロックはとにかくデカいことが好きな人でした。ゼロから1を生むよりも、1を1000にすることにモチベーションをかきたてられたのです。マクドナルド兄弟のハンバーガーショップの原型はそのままに、その良さを最大限に生かして事業をデカくする仕事に集中しました。

 人はオリジナリティーがないというかもしれませんが、クロックはまったく気にしません。「いや、マクドナルド兄弟の発想はホントによくできている」と絶賛し、「あとは私がデカくしましょう!」というのです。

 後の話ですが、ブレント・キャメロンという店舗設計の代表が通常規模のマックの店舗を維持するほど集客が見込めない立地向けに、「ミニマック」を展開するというプランを提唱しました。小型のマクドナルドです。

 クロックはこんなチマチマしたアイデアには我慢がなりません。立地条件からして「合理的」でも、座席が38しかない店などは彼にとっては「あり得ない!」のです。

 ミニマックはクロックの意に反して成功しますが、すぐに打ち止めになります。担当者がクロックの反論を聞くのにうんざりしたからです。

 クロックは改築と座席を増やすキャンペーンを繰り広げました。「私が80席必要だと思ったところには50席しかなく、140席必要だと思ったところには80席しか置いていなかったからだ」。「思考のスケールが小さいと、その人自身も小さいままで終わってしまう」が彼の信念でした。

 140席なら昼に全席埋まるのは1時間半だけで、それ以外は半分以上空席になると認めています。それでも「ビジネスは施設を目いっぱい使って拡大していく」という考え方がスキなのです。

 部下には釈然としない向きも少なからずいたでしょう。しかし、このレイ・クロックの理屈抜きのスケール志向がなければ、マクドナルドはマクドナルドであり得なかったのもまた事実です。

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