経営書を読む クロック、アンダーソン共著「成功はゴミ箱の中に」(3) 直情型の創業者、大いなる矛盾の自己肯定 2015/06/23 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の経済教室面にある「経営書を読む クロック、アンダーソン共著「成功はゴミ箱の中に」(3) 直情型の創業者、大いなる矛盾の自己肯定」です。





 レイ・クロックという人はとてつもないエネルギーにあふれた直情型の人間です。

 クロックはマクドナルドで成功してから、サンディエゴ・パドレスという大リーグチームを買収します。観客が楽しめるようにとアイデアを次々に打ち出し、幹部スタッフの給料を上げ、選手も補強しました。来場客は増え、窮乏していた球団が息を吹き返します。

 パドレスがホームゲームでピリッとしない試合をしていたときのこと。一人で勝手に音響ブースに駆け上がり、実況中継をしていたアナウンサーのマイクを奪い取るやいなや「こちら、レイ・クロックです」と、観客に直接呼びかけました。

 「良いニュースと悪いニュースがあります。この球場より大きい球場で、ロサンゼルス・ドジャースの開幕戦が数日前に開催されたときより、1万人多い来場者数となりました。これが良いニュースです。悪いニュースとは、我々がひどいゲームをお見せしているということです」と怒鳴りました。

 「謝罪します。私はうんざりしています。これは私が見た中でいちばん下らない最悪の試合です!」と大音響で絶叫しました。観客はただ驚くばかりです。還暦を過ぎてこのエネルギー。感情がストレートに出ます。

 クロックはさまざまな慈善活動をしています。しかし、大学だけは意地でも支援しないと公言していました。なぜですかと問われると「学生は金もうけについて何も学んではいない」「学士号だらけで肉屋が少な過ぎる」「インテリが嫌いなんじゃない、インチキなインテリが嫌いなんだ」と返しています。

 そうかと思えば「私には博士号がある。ダートマスカレッジが私を人文学の名誉博士にしたのだ」と自慢します。まったく理屈もなにもあったものではありません。

 この大いなる「矛盾の自己肯定」に、創業経営者に特有の強さがみてとれます。

(ケーススタディーなど全文を「日経Bizアカデミー」に掲載)

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