経営書を読む ハード・シングス(1)経営とは何か 困難 をマネジメントすること 2016/12/20 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「経営書を読む ハード・シングス(1)経営とは何か 困難をマネジメントすること」です。





 著者のベン・ホロウィッツは米シリコンバレーを拠点とする超有力ベンチャーキャピタルの共同創業者です。投資先にはフェイスブック、ツイッターなどテクノロジーの最前線の企業が名を連ねます。本書は彼自身がベンチャーキャピタリストに転じる前に、ITベンチャーのラウドクラウド(後のオプスウエア)を創業し最高経営責任者(CEO)として経営を指揮した実体験に基づいて書かれています。

 本書で展開されるのは経営の圧倒的なリアリティーです。起業家として会社を立ち上げ、CEOとして経営のかじ取りをする中で、次々と迫る困難に直面した際、どううまくいかなかったかをストレートに伝えています。美談や成功秘話ではない――それが本書の極めて異色なところです。

 本書から得られる示唆は「経営とは何か」という本質的な問いに他なりません。困難をマネジメントすることが経営の神髄であり、強い意志と正しい野心がそれを支えるということを伝えているのです。

 ホロウィッツは経営の自己啓発書を読んで「本当に難しいのはそこじゃないんだ」と感じ続けてきたといいます。既存の経営書は、そもそも対処法が存在しない問題に対処法を教えようとするところに問題があると指摘します。

 デジタルテクノロジーの圧倒的な進化とともに、日本においてもベンチャーの立ち上げが若い世代にとって当たり前の時代になっています。また、ベンチャーだけでなく、大企業もデジタル的な要素を経営に取り入れ、新たな事業を立ち上げることを求められています。起業にせよ、新規事業立ち上げにせよ、成功する確率は極めて低い。経営者は数多くの苦闘と挫折をくぐり抜けることを強いられます。

 ホロウィッツは言います。起業家はその苦闘を愛せと。本連載を通じて読者の皆様と一緒に、その苦闘の連続から得られる教訓が何かを読み解いていければと思います。

(全文を電子版に▼ライフ→出世ナビ)



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です