自動採寸 世界72カ国で 「ゾゾスーツ」出直し着々 2018/06/26 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の「自動採寸 世界72カ国で 「ゾゾスーツ」出直し着々」です。





衣料品の通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの前沢友作社長が日本経済新聞の取材に応じた。前沢社長は同社の採寸用ボディースーツで体形データを測って購入するプライベートブランド(PB)について「サイズという世界共通の課題を解決する。過去に例はなく価値は高い」と話し、国内外での成長に自信を見せた。

――初代で失敗したゾゾスーツは順調ですか。

「7月までに受注した分は全量配送できる。これを使って購入できるPBの生産も問題ない。7月には新商品の追加を発表する予定だ」

――なぜPBにこだわるのですか。

「自分自身が背が低く、足も短い。ゾゾタウンでも服選びに苦労した。それで、様々な体形に合う服を作れないかと考えた。パンツはそもそも足の長い人向け。我々の調査だと70%の男性が裾上げしている。コストもかかり生地ももったいない。S、M、Lで作るのはみんな得意だし、できないことをやりたかった」

「今はTシャツ、カジュアルシャツ、デニムパンツの3種類。ぴったりサイズの服を着ると感動に変わる」

――初代スーツでも着た人の購入比率は高かったそうですね。

「スーツを入手した顧客の60%が計測し、その半分が購入した。想定以上だった」

――購入体験の新しさも価値だったのですね。

「そういうふうに思っている。多少面倒だけど、スマートフォンの顔を読み込ませ、認証する操作と同じ。そのこと自体が面白いと。一度認証してしまえば、ボタン一つで好きなモノを買える」

――男女比率はどうですか。

「ゾゾタウンの売上比率を見ると女性が65%を占めるが、ゾゾスーツは男性が多い。テクノロジーへの関心が高いからではないか」

――海外展開は?

「世界で見てもゾゾのようなPBは存在しない。しかも世界共通の課題だし、日本人以上に体形の幅は広い。72カ国で対応するが、その価値はあると思う」

――将来的にスーツを着なくても採寸できるようになりますか。

「いずれそうなると思う。ただしそれが体験として面白いのかどうか。仮にスマホで写真を送っても消費者は信頼するだろうか。例えば写真1枚であなたの健康が分かりますと言われても信じかねる。どこまで理解が進むのか、時代との対話なのかな」

――自ら物流施設を造ったり、カタログを作ったり、自前主義で成功してきました。

「PB戦略でいっそう強まる。今は委託先の工場で作っているが、いずれ自前でできないか考えている。なるべく大きな資産を持たずに、日本でとことん自動化された工場を造るのも面白い」

――ネット社会の行方をどう見ていますか。

「曖昧な存在を駆逐し、『餅は餅屋』という垣根を取り除くのがネット社会。ダメな存在はいずれ消えるが、ネットによってより早く消え、資本主義を加速させる。便利な世の中をつくりたい経営者は恩恵を受ける」

――米アマゾン・ドット・コムは脅威ですか。

「アマゾンの動向は気になるけど、それはあくまでジェフ・ベゾスさんという先駆者に対してのこと。国内ファッション市場の相手としては気にしていない」



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