自民・小泉氏「高齢者偏重を是正」 社会保障制度で 2017/4/14 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の政治面にある「自民・小泉氏「高齢者偏重を是正」 社会保障制度で」です。





 自民党の「人生100年時代の制度設計特命委員会」の小泉進次郎事務局長は13日、日本経済新聞のインタビューに応じ、将来の社会保障制度について「真の全世代型にする」と述べた。幼児教育の無償化に向けた「こども保険」の導入などで高齢者偏重の現状を是正する必要性を訴えた。

■「こども保険」突破口に

 ――こども保険の着想はどこから得たのか。

 「2015年度補正予算で低所得の年金生活者に1人3万円の臨時給付金を配った。財源は4千億円。それなのに財務省は子育て支援になるとお金がないという。一体何なんだと思った。高齢者偏重の社会保障から全世代型の社会保障にしなければいけない。こども向けの社会保険が公的な保険制度にない中で、子育ての負担を軽減し、就学前の幼児教育を実質無償化していく。こどもの有無にかかわらず、社会全体で支えていく国にしなければいけない」

 「日本はどんな国をつくるのかという議論を同時に深めていくよいチャンスだ。支え合い、助け合い、困ったときはお互いさま、だ。こどもが減り続けることは社会保障全体の持続可能性を危機に陥らせる。その社会全体のリスクを少しでも抑えていく」

 ――現状は世代間の不公平の是正が不十分だという認識があるか。

 「ある。社会保険料が毎月どれだけ天引きされているか。年金、医療、介護、雇用保険の4つで毎月15%。大半は高齢者向けだ。仮に新たに0.1%加わることをなぜ負担と言うのか。発想が全世代型になっていない。日本は何を変えないといけないかが、ここに表れている」

 ――自民党が高齢者偏重を助長してきた面もある。

 「これは政治の責任がある。60歳以上は投票率が7割、20代は3割くらいの中でどちらの声が大きいか。全ての予算の裏にはそういった人たちがいる。ここと真剣に向き合っていかないといけない。こども保険はその覚悟の表れでもある」

 ――「シルバー民主主義」是正のメッセージを込めたのか。

 「世代間の対立の問題だけではない。ただ、これ以上続けるのは不可能なくらい予算配分や人口構成がいびつになっている。骨格を変えていく作業を覚悟を持ってやらないといけない。持続可能な形に変えていく」

 ――どう実現するか。

 「最大の力は国民の声、世論だ。世論の高まりが政治の世界では実現不可能だと思われることも可能とするときがある。ぼくらの世代は本気だ。今までの延長線上でいいのか。もしこれがダメだったら他の案は何か。こども保険の提言がなかったら、自民党の教育国債と民進党の子ども国債で『国債対国債』の構図だった。その政治の姿を一変させた」

 ――消費税率を引き上げる選択肢はないのか。

 「8%から10%に上がるのは2年後だ。使い道は決まっている。新しいことをやるには10%以上の消費増税の話を決め、理解を得て執行されない限りできない。何年かかるのか。筋論として消費税はそうだと思うが、現実的な解としてはない」

 ――消費税の議論から逃げていないか。

 「これまでの政治の現実を正面から見ていないのではないか。8%にするのに何年かけて、いくつの政権が倒れたか。消費や社会に与えるインパクトの大きさを過小評価しているのではないか。政治の世界は筋論だけ言って通る世界ではない」

■「失敗したらつぶされる」

 ――次の内閣改造で入閣を求められたら。

 「周りからぐうの音が出ないほどの努力をして結果を出さなければ次のチャンスはない。そこそこじゃダメ。ぶっちぎりじゃないと。これが若手の宿命だ。よく『若いから失敗を恐れずやれよ』という。あれは失敗を待っている。失敗したら徹底的にたたきつぶされる。チャンスを得るには、自分がいま出せる最大限をどれだけ出せるかという意識がないと、政治の世界は生き残れない」

 ――閣僚を受けるのは、ぶっちぎりで仕事ができる自信を得た時か。

 「自分が選べるものではない。周りが思うほど余裕があるわけではない。必死ですよ」

 「歌手の宇多田ヒカルさんの『人生最高の日』という歌がある。よく車の中で聞いている。『一寸先が闇なら二寸先は明るい未来』って歌詞がある。いい言葉だなって。(自らが手掛けた)農業改革の時も一寸先は闇と何度も思った。闇を知らなきゃ明るい未来も見えないのかもしれない」

 ――いつか首相になりたいか。

 「親父(純一郎元首相)をみていればわかるが、なりたいと思ってなれるものではない。この人を首相にしたい、任せてみたい、この人の描く日本ってどんな日本か見てみたい、一緒にそういう未来をつくりたいと思われることが大事だ」

 ――日本経済新聞の世論調査では、次の政権の首相にふさわしい人で2位だ。

 「あれはね、知名度調査だからね。それと実態は違いますよ」

 ――純一郎元首相はどんな存在か。

 「まねできないし、まねしちゃいけない人だ。でも、父親としての小泉純一郎はまねしたい。それくらい愛情深く自分のことを愛してくれている。そのことが僕の自信や、自己肯定感にもつながっている」



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です