英EU離脱 「いいとこ取り 許されない」ルクセンブ ルク首相に聞く 2016/12/20 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「英EU離脱 「いいとこ取り 許されない」ルクセンブルク首相に聞く」です。





 ルクセンブルクのグザビエ・ベッテル首相は日本経済新聞の取材に応じた。英国の欧州連合(EU)からの離脱について「『強硬離脱』も『穏健離脱』もない。加盟国の内側か外側かの問題で、中間はない」と述べた。

ベッテル首相

 英国がEUを離脱した後、ヒト、モノ、カネ、サービスが自由に移動できるEUの単一市場に今のような形でアクセスし続けるのは困難との考えを明らかにした発言だ。ベッテル首相は「加盟国の外側にいながら内側に多くとどまろうと議論しているのは奇妙な状況だ。いいとこ取りは許されない」と強調した。 トランプ次期米政権誕生後の欧米関係に関しては「自由貿易協定は必要だ」と語り、交渉が停滞している環大西洋貿易投資協定(TTIP)をあきらめずに推進していく方針を表明した。

 首相は「大衆迎合的な候補者は、現実的な政治家になることもある」と指摘した。

 EU内では近年、ポーランドやハンガリーなどの中・東欧の加盟国政府がシリア難民の受け入れに難色を示しているほか、表現の自由や司法の独立性などを脅かす強権的な政治手法に批判が集まっている。

 ベッテル首相は「加盟国の一部のせいでEUのこれからの10年を停滞させたくない。停滞が続くのであれば、5~6カ国あるいは10カ国で意思決定できるようにしたい」と述べた。加盟国の有志国による政策を推進することで結果として、加盟国によって統合の度合いに差がつく「2速統合」になるのはやむを得ないとの考えを示した。

(ルクセンブルクで 編集委員 瀬能繁)

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