起業の軌跡 アマの写真販売サイト 孫氏の半生読み一念発起 ピクスタ社長 古俣大介氏 2016/06/27 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の新興・中小企業面にある「起業の軌跡 アマの写真販売サイト 孫氏の半生読み一念発起 ピクスタ社長 古俣大介氏」です。





 写真投稿・販売サイトを運営するピクスタはアマチュア写真家と画像を必要とする広告制作者らを橋渡しする。1枚500円(税抜き)からと競合他社の10分の1以下の価格が強み。作品の売り上げが投稿意欲を刺激し、素材数は約1800万点、登録者は約20万人に達する。古俣大介社長が国内最大の写真素材サイトを築く原点には2人の起業家との出会いがあった。

 写真事業のヒントを得たのは2004年。ネット掲示板に子供や風景など質の高い写真が1日何百枚も投稿されていた。背景にあったのがキヤノンのデジタル一眼レフカメラ。高機能ながら手ごろな価格でヒットし「デジタルアマチュア写真家が100万人単位で出現した」。質の高い写真が評価され、売り上げが立つ場として06年にピクスタのサイトを立ち上げた。

 小売業を営む父母の背中を見て育った。起業を目標に切り替えたきっかけがソフトバンクグループの孫正義社長だ。大学時代に読んだ書籍で孫氏の半生を知り衝撃を受けた。アルバイトと遊びに明け暮れていた生活を転換、週末は経営大学院の授業に参加した。

 身近な手本が父の知人を通じて会ったウェブサービス会社ガイアックスの上田祐司社長だ。「目標から逆算して戦略を立て、資金、人、技術をどんどん引っ張る」姿勢は刺激的だった。同社に入社し、1日に18時間働いた。在籍は10カ月間だったが、起業時に相談したり、ガイアックスの社内の一部を間借りして登記するなどの支援を得た。

 ピクスタは投稿者の作品について、ネットでの販売価格を画素数に応じて決める。著作権は投稿者に帰属し、売買成立の時、売上代金の一部を「成功報酬」として投稿者が受け取る。アマといってもプロと見まがう出来栄えの作品もある。

 15年に東証マザーズに上場。国内では比肩するものがない地位を築いた今、海外事業の拡大に向けてシンガポールや台湾などに拠点を設けた。「アジアナンバーワンの写真サイト」という目標に向かいまい進する。

(森国司)

 こまた・だいすけ2000年多摩大経営情報卒。ガイアックスを経て05年にオンボード(現ピクスタ)設立。埼玉県出身。39歳



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